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外国人労働者を雇用する事業主の皆さまへ:在留カード等読取アプリケーション活用のススメ

外国人労働者を雇用する事業主の皆さまへ:在留カード等読取アプリケーション活用のススメ

グローバル化が進む現代において、外国人労働者を雇用する企業は年々増加しています。しかし、その雇用手続きには、法令で定められた厳格なルールが存在することをご存知でしょうか。

今回は、外国人労働者を雇用するすべての事業主、ならびに人事労務担当者の皆さまに向けて、厚生労働省および出入国在留管理庁が推奨している重要なツールについて詳しく解説します。それが、**「在留カード等読取アプリケーション」**です。

法令順守(コンプライアンス)の観点からも、また円滑な雇用手続きのためにも、このアプリケーションを**積極的にご活用ください!**本記事では、このアプリの必要性から具体的な操作方法、サポート体制に至るまで、配布されている案内資料の内容に基づき、余すところなくご紹介します。

しかも、このアプリケーションは無料で利用可能です。コストをかけずにリスク管理ができるこのツールについて、しっかりと理解を深めていきましょう。


目次

1. 外国人雇用のルールと事業主の義務

まずはじめに、なぜこのようなアプリケーションが必要なのか、その背景にある法的義務について確認します。

法令で義務づけられている「確認」と「届出」

外国人を雇用する際、事業主には避けて通れない手続きがあります。それは、「外国人雇用状況の届出」です。

法令では、外国人雇用状況の届出に際しては、外国人労働者の在留カード等の提示を求め、届け出る事項を確認することが義務づけられています。

これは単なる形式的な手続きではありません。不法就労を防止し、適正な労働環境を維持するための極めて重要なプロセスです。事業主は、採用しようとしている外国人が、本当に日本に在留し、働く資格を持っているのかを、公的な身分証明書である「在留カード」を通じて確実にチェックしなければなりません。もし、この確認を怠り、不法就労者を雇用してしまった場合、事業主も責任を問われる可能性があるのです。

適正な届出のための協力依頼

しかし、精巧に作られた在留カードを目視だけで完璧に見極めることは、専門家でない限り難しい場合も多々あります。そこで役立つのが、今回ご紹介する「在留カード等読取アプリケーション」です。

厚生労働省および関係省庁は、確認に当たって、在留カード等読取アプリケーションを積極的にご活用いただき、外国人雇用状況の適正な届出にご協力くださいと呼びかけています。

テクノロジーの力を借りることで、ヒューマンエラーを防ぎ、確実な本人確認を行うこと。これが、企業のリスク管理としても、社会的な責任を果たす上でも、推奨されるスタンダードな手法となりつつあります。


2. 在留カード等読取アプリケーションとは?

では、具体的にこのアプリケーションで何ができるのでしょうか。その機能とメリットについて解説します。

① ICチップ情報の読み取り

在留カードには、偽造防止のためにICチップが埋め込まれています。このアプリを使う最大のメリットは、在留カード等のICチップ内に保存されている情報を読み取ることができる点にあります。

カードの表面に印刷されている文字情報は、極端な話をすれば、印刷技術があれば偽造できるかもしれません。しかし、ICチップ内の暗号化されたデジタル情報は、容易に改ざんできるものではありません。このアプリを使えば、スマートフォンやパソコンを通じて、そのICチップ内部の真正なデータにアクセスすることができるのです。

② 偽変造の確認

アプリでICチップを読み取ると、画面上にそのカードの本来の情報が表示されます。ここが確認のポイントです。

読み取った情報と券面に記載された情報を見比べることで、在留カードが偽変造されていないかを確認することができます。

例えば、手元のカードには「就労可能」と書いてあっても、ICチップのデータを読み取ったら「就労不可」となっているかもしれません。あるいは、写真は別人かもしれません。このように、物理的なカード(券面)の情報と、デジタルの情報(ICチップ)を照合(クロスチェック)することで、高い精度で真贋を見抜くことが可能になるのです。


3. アプリで分かること(具体的なイメージ)

ここでは、日本国政府が発行している実際の在留カードの仕様に基づき、アプリを使った時にどのような結果が得られるのか、具体的なイメージを見ていきましょう。

正常なカードの場合

まず、在留カードの券面には以下のような情報が記載されています。

  • 在留カード番号:例)AB12345678CD
  • 氏名:例)TURNER ELIZABETH
  • 生年月日:例)1985年12月31日
  • 在留期間:例)2019年08月01日から2026年08月01日まで
  • 交付年月日:例)2013年06月01日

アプリの操作は非常に簡単です。カードをスマホにかざし、アプリで読取を行うだけで、結果が画面に表示されます。

偽造・変造カードの場合の反応

もし、提示されたカードが偽造されたものであった場合、アプリは以下のような反応を示し、私たちに警告を与えてくれます。

ケースA:全くの別人である場合

カードの券面写真と、ICチップから読み出した写真が一致しないケースです。

例えば、券面は女性の写真なのに、ICチップのデータは男性の写真である、といった具合です。アプリで読み取った画像と比較することで、これらが全くの別人であることが一目瞭然となります。

これにより、他人の在留カード情報を悪用して作り変えられた「変造カード」を見破ることができます。

ケースB:ICチップが読み取れない場合

精巧に似せて作ったプラスチックカードであっても、本物のICチップを用意することは困難です。

そのため、アプリをかざしても反応しない、あるいはエラーが表示されるなど、読み取れないという現象が起きます。

もちろん、カードの汚損などで読み取れない場合もありますが、「読み取れない」ということ自体が、調査を要する重要なサインとなります。(※読み取れない場合の対応については後述します)

このように、目視だけでは「SAMPLE」のように見分けがつかない精巧なものであっても、デジタルデータとの照合を行うことで、確実にリスクを回避することができるのです。


4. アプリケーションの使用方法(3ステップ)

それでは、実際に現場でこのアプリを使う際の手順をご説明します。

操作は大きく分けて3つのステップで完了します。非常にシンプルに設計されています。

STEP 1:情報の入力

まず最初に、確認対象のカードを特定するための情報を入力します。

在留カード等番号を入力又はカメラで読み取る

方法は2通りあります。

  1. 手入力:カード右上に記載されている12桁の番号をキーボードで入力する。
  2. 自動読み取り:アプリのカメラ機能を使って、カード番号部分をスキャンする。

どちらの方法(OR)でも構いません。状況に応じて使いやすい方を選んでください。

STEP 2:ICチップの読み取り

次に、カード内部の情報を取得します。

在留カード等を読み取る

スマートフォン(またはICカードリーダーを接続したパソコン)に、在留カードを密着させてかざします。NFC技術などを利用して、非接触で内部のデータを吸い上げます。読み取りが完了するまで、数秒間動かさずに待つのがコツです。

STEP 3:照合確認

最後に、人間の目による確認を行います。ここが最も重要な工程です。

読み取った画像とカード券面の記載内容を見比べて、相違ないか確認

アプリの画面には、ICチップから取り出された「氏名」「生年月日」「顔写真」などの真正な情報が表示されます。

手元にある物理的なカードの記載内容と、画面の内容を一つ一つ見比べてください。

  • 顔写真は同じ人物か?
  • 名前のスペルは一致しているか?
  • 在留期間は合っているか?

これらがすべて一致していれば、そのカードは真正なものであると判断でき、確認作業は**OK!!**です。


5. トラブルシューティングとサポート

アプリを利用する中で、うまくいかない場合や疑問が生じた場合の対応について解説します。

ICチップが読み取れない場合

何度試してもICチップが読み取れない場合は、どうすればよいでしょうか。

注:ICチップが読み取れない場合は、画像確認はできません。住居地を管轄する入管局で再交付申請をお願いします。

ICチップが破損している可能性があるため、アプリでの確認(画像確認)を完了することができません。この場合、雇用主側で判断せず、ご本人に最寄りの出入国在留管理庁(入管)へ行っていただき、カードの再交付手続きを行うよう促してください。これが正規のルートでの対応となります。

詳細な情報を知りたい場合

操作方法についてもっと詳しく知りたい、あるいは自社のパソコン環境で使えるか確認したいという場合は、公式のサポート情報を参照してください。

在留カード等読取アプリケーション サポートページ

こちらにアクセスすると、操作マニュアル、利用環境等はサポートページをご確認くださいとの案内があります。

PDFのマニュアルや、対応機種の一覧などが掲載されていますので、導入前に一度目を通しておくことをお勧めします。

メールでの問い合わせ

マニュアルを見ても解決しない場合や、アプリ自体の技術的な質問がある場合は、専用のサポートデスクが用意されています。

アプリの操作方法等については、メール(rsd-support@rsd-support.jp)にてお問合せください。

電話ではなくメールでの対応となりますので、具体的な状況を記載して送信しましょう。

不審な点がある場合の相談先

もし、アプリを使って確認した結果、「明らかに写真が違う」「データが一致しない」といった深刻な問題が見つかった場合はどうすればよいでしょうか。

アプリを使用して在留カード等を確認した際、不明点がある場合(読み取った情報が券面と異なる、カードを読み取れない等)は、お近くの都道府県労働局・ハローワークまたは地方出入国在留管理官署へご相談ください。

決してその場でご本人とトラブルになったり、独断で処理したりせず、速やかに公的な機関へ相談してください。専門家の指示を仰ぐことが、企業を守ることにも繋がります。


6. アプリの入手方法

最後に、この便利なアプリケーションの入手方法をご案内します。お使いのデバイスに合わせて、適切な場所からダウンロードしてください。

アプリケーションの入手はこちらから

パソコンで利用する場合

オフィスのデスクで事務処理を行う場合は、パソコン版が便利です。ICカードリーダーが別途必要になる場合がありますので、利用環境をご確認ください。

  • パソコン端末
  • Windows / Mac版
  • これらのOSに対応したインストーラーがサポートページ等から入手可能です。

スマートフォン(iPhone)で利用する場合

iPhoneをお使いの方は、公式のアプリストアからダウンロードできます。

  • iPhone版
  • App Storeからダウンロード
  • 検索バーに「在留カード」などを入力して検索してください。

スマートフォン(Android)で利用する場合

Android端末をお使いの方も、同様に公式ストアから入手可能です。

  • Android版
  • Google Playで手に入れよう

いずれの場合も、発行元が公的な機関または指定された開発者であることを確認し、類似の非公式アプリと間違えないようご注意ください。


まとめ

今回は、外国人労働者を雇用する際に必須となる「在留カードの確認」を、確実かつスムーズに行うためのツール「在留カード等読取アプリケーション」について解説しました。

法令遵守は企業の信頼の礎です。そして、働く外国人の方々にとっても、適正な手続きを経て雇用されることは大きな安心につながります。

「難しそう」「手間がかかりそう」と思われるかもしれませんが、アプリを使えば、カメラで読み取ってスマホをかざすだけ。非常にスマートに、かつ高精度な確認が可能です。

厚生労働省、都道府県労働局・ハローワーク は、すべての事業主の皆さまにこのアプリの活用を推奨しています。

ぜひ、今日から社内のフローにこのアプリを取り入れ、安心して働ける職場環境づくりにお役立てください。

[管理番号:LL071208外01]


(以上、提供された資料の内容に基づき、構成を変更することなく詳細な解説を加えたブログ記事原稿となります)

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