ゴールデンウィークも、高速道路をたくさん走られた方が、多いのではないでしょうか。
突然ですが、こんなカードがあるのを、ご存じですか。
| 高速代の支払いが、 最大で半分近くまで安くなるカード。 |
それが、ETCコーポレートカード。
法人と個人事業主だけが持てる、業務用のETCカードです。
深夜割引や休日割引はよく耳にするのに、
このカードのことは、まわりで使っているという話を、あまり聞きません。
私も、出張で毎月のように高速道路を走るので、このカードには本当に助けられています。
今日は、そのしくみを、コンパクトにお話しします。
たとえば、こんなに違います
ある運送会社(A社)で、計算してみました。
| A社:普通車・社用車を5台保有/月の高速代が合計60万円 ◆ 割引なし :年間720万円 ◆ このカードを使うと :年間432万円 ◆ 差額:年間288万円 |
月60万円の規模で、年間およそ300万円の差。
新車のトラックの頭金にも、社員のボーナスにもなる金額です。
どうして、こんなに安くなるのか
NEXCO(東日本・中日本・西日本の高速道路会社)が出している、業務用のETCカード。
ふたつの割引を組み合わせて、料金を計算します。
(1) 車1台ごと、月にいくら使ったかで決まる割引
| 1台あたり月の利用額 | 通常車両 | ETC2.0をつけた事業用車 |
| 5,000円超〜10,000円 | 10% | 20% |
| 10,000円超〜30,000円 | 20% | 30% |
| 30,000円超 | 30% | 40% |
(2) 契約者全体で、いくら使ったかで決まる割引
契約者全体で月500万円を超え、
車1台あたりの平均が3万円を超えると、
合計にさらに10%が上乗せされます。
このふたつを合わせると、
| 通常車両で :最大40% ETC2.0をつけた事業用車(緑・黒ナンバー):最大50% |
までいきます。
首都高速や阪神高速にも、似たような独自の割引があります(首都高は最大35%)。
ひとつだけ、ハードルがあります
ただ、このカードを高速道路会社に直接申し込むと、
| 毎月使いそうな金額の4倍(最低10万円)の保証金 |
を、最初に預けないといけません。
月100万円使う会社なら、いきなり400万円。これは、なかなかの負担です。
そこで、
多くの会社が選んでいるのが、
事業協同組合を通した申し込みです。
組合経由なら、
| ◆ 一社ごとに保証金を預けなくていい(組合がまとめて保証してくれる) ◆ 組合全体で利用額が合計されるので、上乗せ割引の条件にも届きやすい |
事業協同組合は、中小企業等協同組合法(昭和24年法律第181号)にもとづいて作る、中小企業どうしが助け合うための組織です。
業種や地域ごとに、たくさん活動しています。
深夜割引・休日割引と、何が違うのか
「うちは、深夜割引や休日割引を使っているから十分」と思われるかもしれません。
ただ、それぞれ性格が違います。
| ◆ 深夜割引(0時〜4時 30%)と休日割引(土日祝 地方部 30%)は、普通車・軽自動車が中心 ◆ 大口・多頻度割引は、車種を問わない。トラックやバスもOK |
休日割引は普通車・軽自動車だけですが、
大口・多頻度割引は大型車も使えます。
これが、大きな違いです。
なお、かつての「早朝夜間割引」は、すでに廃止されています。
深夜割引も、令和8年度(2026年度)以降は、
22時〜5時に時間が広がる見直しが予定されています。
まずは、1か月の高速代を見てみる
「うちは、月にいくら払っているかな」
これを確認するのが、最初の一歩です。
| ◆ 1台あたり月5,000円超で、もう10%の割引が始まります ◆ 月3万円超になると、もっと大きく安くなります |
使える制度を知っているかどうか。
それだけで、毎月の高速代は、ずいぶん変わりますよ。

