金利の上昇にお悩みの小さな会社の社長様に、利息を抑える道があります! 3%を超えたマル経融資も、賃上げの特例と市町村の利子補給で負担を軽く!!

ブログ

マル経融資の金利が、年3.05%になりました

設備の買い替えや運転資金のために、
借入れを考えていらっしゃる社長様も多いと思います。

ところが、日本政策金融公庫のマル経融資の金利は、
10月1日に年3.05%になりました。

令和7年4月の2.00%から、1年半で1ポイント余り上がっています。
日本銀行も9月18日に、銀行の金利に影響する政策金利を、
1.25%程度へ引き上げると決めました。

マル経融資は、商工会や商工会議所の経営指導を受けている小さな会社が、
担保も保証人もなしで、2,000万円まで借りられる制度です。

金利が3%を超えた今、借りてよいのか。
借りるなら、利息をどう抑え、何から準備すればよいのか。
自社が使えるかの見分け方、利息を軽くする2つの制度、借りる前の段取りを見ていきます。

私は、JJK応援道で社長様を応援しています

私は、広島県三次市の行政書士、高杉将寿です。

JJK応援道。情熱(J)・情報(J)・金融(K)の3つで、頑張る社長様を支える応援団長です。

  • 情熱(J) 誠心誠意、社長様に寄り添います
  • 情報(J) 制度や最新技術の動きを、いち早くお届けします
  • 金融(K) 補助金や資金繰りで、会社を支えます

経営者の皆さんに役立つ情報を、毎日配信しています。

物価はまだ上がると、9割近くの方が見ています

日本銀行は10月13日、「生活意識に関するアンケート調査」の結果を公表しました。
会社ではなく、全国の20歳以上の方4,000人に尋ねた調査です。

物価が1年前より上がったと答えた方は95.5%、
1年後もさらに上がると見る方は88.6%でした。

暮らし向きにゆとりがなくなってきたと答えた方も、54.4%います。

物価が上がり続けると、日本銀行は金利を上げて抑えようとします。

植田和男総裁も10月6日、経済や物価の情勢に応じて、
引き続き政策金利を引き上げていく考えを示しました。

国会でも10月7日、金利の上昇が
企業の資金調達に響くと取り上げられています。

ところが、消費者物価の上昇率を年2%にするという日本銀行の目標を
「知っている」と答えた方は、21.9%にとどまりました。

一度も見聞きしたことがない方は45.4%で、
6月の前回調査より3.9ポイント増えています。

なぜ、情報が会社の利息を減らすのか

金利が上がる時代ほど、制度の情報を知っているかどうかで、
会社が払う利息は変わると、私は考えております。

金利そのものは、会社の力では動かせません。
けれども、利息を軽くする制度は、国にも市町村にも用意されています。

こうした制度を使えるのは、
自社で確かめて申し込んだ会社だけです。

待っていても、役所や公庫から案内が届くとは限らないからです。

日本銀行が公表している2%の目標でさえ、
知っている方は2割余りでした。

利息を軽くする制度も、
知られないまま使われずにいることが少なくないはずです。

ですから、金利が3%を超えたという数字だけで、
借りるかどうかを決めてしまうのは、もったいないと思います。

比べていただきたいのは、制度を使ったあとの、
実際に払う利息です。

三次市の整備工場が、利息を抑えて機械を買い替えるまで

三次市で自動車の整備工場を営む、
社員の方4人の会社を例に考えてみます(架空の例)。

車検に使う検査の機械が古くなり、
買い替えの見積もりは500万円でした。

けれども社長様は、金利が上がっていると聞き、
買い替えを1年先に延ばすおつもりでした。

利息が増えれば、整備士の方の給料を上げる
余裕もなくなるとお考えだったからです。

そんなとき社長様が目にされたのが、日本銀行の調査の記事です。

9割近くの方が物価はまだ上がると見ていて、
日本銀行も利上げを続ける考えだと知り、
待っていても金利が下がるとは限らないと考え直されました。

そこで、日ごろ決算の指導で通っていらっしゃる三次商工会議所で、
経営指導員の方に相談されました。

原則6か月以上という経営指導の条件は、
すでに満たしています。

社長様は、その場で次の3つをお知りになりました。

  • マル経融資は年3.05%で、担保も保証人も要りません。 
    この会社が公庫のふつうの融資を担保なしで受けると、年4.05〜5.65%になります。
  • 社員の方の給料の総額を、最近の決算期より2.5%以上増やす見込みがあれば、
    公庫の賃上げ貸付利率特例で、2年間は年2.55%になります。
  • 三次市の利子補給を使えば、
    1年目に払う利息が、20万円までなら全額戻ってきます。

仮に500万円を年2.55%、7年で借り、
元金を毎月同じ額ずつ返すとすると、

1年目の利息は約11万9,000円、2年目は約10万1,000円です。

1年目の分は、市の補給で戻ります。

何も使わずに年3.05%で借りた場合、
2年間の利息は約26万3,000円です。

特例と市の補給を使えば、2年間の実際の負担は約10万1,000円で済みます(いずれも概算)。

社長様は買い替えを延ばさず、この秋に申し込まれました。
整備士の方3人と事務の方の給料は、来年の決算までに総額で3%上げると決められました。

新しい機械で、仮に検査が1台20分早く終われば、
お客様の待ち時間が短くなり、整備士の方の残業も減らせそうです。

一方で社長様は、暮らし向きにゆとりがなくなったと答えた方が半数を超えていたことも、
気にかけていらっしゃいました。

そこで、部品代が上がる分は工賃を年に一度見直し、
利子補給で浮いた分は、値上げの幅を小さくするのに回すことにされました。

この会社では、制度を知っていたかどうかで、2年間の利息が約16万円違います。

きっかけは、どなたでも読める日本銀行の調査の記事でした。

社長様には、国や自治体、地元の支援機関を、会社の味方にしていただきたいと願っております。当事務所も、そのための情報を出し惜しみせず、社長様のお手元にお届けしてまいります。

借りる前に、確かめておきたいこと

マル経融資をお考えなら、まず、自社が対象かどうかを確かめておかれると安心です。対象になるのは、常時使う従業員が、商業・サービス業(宿泊業と娯楽業を除く)なら5人以下、製造業などそのほかの業種なら20人以下の会社です。地元の商工会・商工会議所の地区で1年以上事業をしていて、税を納め終えていることも求められます。

返済は10年以内で、利率は、申し込んだ日ではなく、公庫が融資を決めた日のものになります。

次に、借りる予定の半年以上前から、商工会・商工会議所に相談しておきたいところです。推薦を受けるには、原則6か月以上の経営指導が要ります。

中小企業庁の資料では、会員でなくても利用できるとされています。ただ、動画の作り手は、地域によっては入会をすすめられることもあると話しています。

賃上げの特例では、法人の役員と、個人事業主のご家族の従業員の給料は数えません。ですから、ご家族だけで営んでいらっしゃる個人事業の方は対象になりません。

市町村の利子補給は、地域で中身が大きく違います。

  • 三次市は、1年目の利息の全額(上限20万円)を補います。
    令和9年3月31日までに融資を受けた方が対象で、
    申請は12回目の支払いから3か月以内です。
    予算の範囲内で交付されます。
  • 安芸高田市は、利率のうち1.0%分までを補い、上限は5万円です。
    今年度の申請は11月30日までです。
  • 福井県あわら市では、最初の2年間、県が0.5%、市が1.0%以内を補います。

金利が上がれば、その分だけ利益が削られます。

東京商工リサーチの8月25日の試算では、金利が0.5ポイント上がると、
借入れのある中小企業のうち赤字の会社の割合は、27.7%から29.4%に増えます。

影響が大きいのは不動産業、金融・保険業、製造業の順で、
小さいのは情報通信業と建設業でした。

お客様への値上げを抑えるためにも、
まずは今週、地元の商工会議所か商工会に電話をして、
マル経融資の対象になるか、
市町村の利子補給があるか、を尋ねてみてはいかがでしょうか。

令和8年10月13日時点の内容です。利率や利子補給の中身は変わることがあります。

出典=日本政策金融公庫 https://www.jfc.go.jp/n/rate/index.html / 日本銀行 https://www.boj.or.jp/research/o_survey/ishiki2610.htm / 三次市 https://www.city.miyoshi.hiroshima.jp/soshiki/31/1544.html / 東京商工リサーチ https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1203169_1527.html / e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/409AC0000000089

行政書士高杉将寿事務所/広島県三次市十日市中2丁目1-3 2階/0824-55-6663

タイトルとURLをコピーしました