自戒を込めて、書きます ―ギリギリで仕事をすると、頭が悪くなります。

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月末です。締切に、追われています。
ばたばた、しています。正直少し、しんどいんです。
今日は、自戒を込めて、少し、書かせてください。

 勝間和代さんの動画

以前何気なく、開いたYouTubeで、
勝間和代さんの動画を、見ました。

タイトルが、こうでした。

なぜ、「ギリギリ」になると、

すべてにおいて、

頭が悪くなるのか

胸が、ぎゅっと、なりました。

勝間さんは、動画のなかで、こんなふうに、
お話しになっていました。

時間も、お金も、こころのゆとりも、
「ギリギリ」になると、人は、判断力が、
ぐんと、下がってしまう。

理由は、大きく、
ふたつ、あるそうです。

ひとつ、

心理的な安全が、足りなくなる。

もうひとつ、

ワーキングメモリが、心配ごとで、いっぱいになる。

ワーキングメモリは、脳の「作業机」、と、
思ってください。

もともと、机は、そう、広くないんです。

そこに、お金の心配と、時間の心配が、
ばたばたと、積み上がる。

机は、すぐ、いっぱいに、なってしまいます。

こうなると、目の前のことしか、見えなくなるんです。

勝間さんは、これを、「トンネリング効果」と、
呼ばれていました。

トンネルのなかで、出口の明かりだけが、
やけに、まぶしく見える。
両脇の景色は、もう、目に入りません。

動画では、こんな例が、挙げられていました。

・ガソリンがギリギリの、バイク。
・待ち合わせに遅れそうで、急ぐ運転。
・お金が足りなくて、工面に走る家計。
・締切ぎりぎりで、仕上げに追われる仕事。

どれも、
「ギリギリだから、急ぐ」。

ところが、急ぐから、
事故やケガに、
つながりやすいんです。

頭が、悪くなっている。
だから、損が、増える。

ほんとうに、
そういうこと、なんです。

欠乏の経済学が、教えてくれること

動画を見ながら、ある本のことを、思い出しました。

📚  『いつも「時間がない」あなたに

欠乏の行動経済学―』

センディル・ムッライナタン

エルダー・シャフィール 著 大田 直子 訳 早川書房

経済学者と心理学者が、共著で、書かれた一冊です。

私なりの言葉で、受け取った中身を、まとめてみますね。

この本の中で、有名な研究が、紹介されています。

🌾 インドのサトウキビ農家の、研究

サトウキビは、年に一度、
大きな収穫があります。

ですから、収穫前の農家さんは、
家計が、ぎゅっと、苦しくなる。
収穫後は、ふっと、ゆとりが戻る。

ここで、研究者は、同じ農家さんに、
収穫前と、収穫後と、ふたつの時期で、
テストをやってもらいました。

結果は、衝撃でした。

お金に余裕のあるときに比べて、
お金に困っているときには、
思考力が、目に見えて、
下がっていたんです。
(IQで言えば、約13ポイント分)

もう一度、書きますね。

同じ人なんです。
頭の出来が、変わったわけでは、ありません。

ただ、「お金がない」という、ギリギリの状況に、
追い込まれただけで、

ふだんの賢さが、ごっそり、
奪われてしまったんです。

この本が、教えてくれることは、はっきりしています。

頭が悪くなるのは、その人のせいでは、ありません。
「欠乏」という状況そのものが、
脳の処理能力を、奪うんです。

だから、社長のゆとりを、守りたいんです

ここからは、私の現場の話を、させてください。

私は、社長さまを、相手に、仕事を、しています。

ふだん、とても聡明な社長さまが、
経営が苦しくなられたとき、

ふだんなら、ぜったいに、されないような判断を、
されることが、あるんです。

「どうして、あんなに賢い方が、こんな話に、
乗ってしまわれたんだろう」。

何度も、首を、ひねってきました。

いまなら、はっきり、説明できます。

お金のことで、頭のなかが、いっぱいに、なるんです。

営業のことも、人事のことも、商品のことも、
ほとんど、考えられなくなる。

頭にあるのは、来月の支払いと、
銀行の返済日と、従業員の給料日だけ。

まさに、「トンネリング効果」です。

そして、そんなときに限って、うまそうな話が、
舞い込んでくるんですよね。

ふだんなら、ぜったいに乗らない話に、
ふらっと、乗ってしまわれる。

社長さまが、悪いわけでは、ありません。

「ギリギリ」が、ふだんの賢さを、奪っただけ、なんです。


少し前のことです。
融資のお手伝いを、させていただいた社長さまが、

無事に資金繰りが、落ち着いてから、
こう、おっしゃってくださいました。


「高杉さんが、いつも
おっしゃってくださっていたこと、
やっと、わかりました。

突発的な事故があって、
お金のことしか、
考えられなく、なったんです。

いつもだったら、
営業のこととか、
次の仕事の種まきとか、
考えているはずなのに、

24時間、ずっと、
お金のことしか、考えられなかった。


ゆとりのあるお金って、
ほんとうに、大事ですね」。

私が、お伝えしたかったのは、
まさに、このことなんです。

商売をしていれば、ほんとうに、
何が起こるか、わかりません。

急な、大きな修繕費。大事な機械の、故障。
取引先の、突然の倒産。

思いもしないところで、大金が、
出ていくことが、あるんです。

だからこそ、ふだんから、補助金や融資の制度を、
使い倒しておくんです。

採択された補助金で、キャッシュが、すこし浮いたら、
定期預金に、置いておけば、いいんです。

💰 ゆとりのあるお金が、
あなたの「安心」を、生みます。
その「安心」が、
「冷静な思考力」を、呼び戻します。
その「冷静な思考力」が、
「失敗のリスク」を、ぐんと下げます。

もちろん、補助金が、万能だとは、思いません。

結果として、うまくいかなかったケースも、あります。

でも、それを理由に、「補助金は悪」と、
決めつけたくは、ないんです。

私が、ほんとうに、お伝えしたいのは、
こういうこと、なんです。

こころは、熱く。

頭は、クールに。

そのためには、

お金にも、時間にも、「ゆとり」が、必要です。

実は私自身、ギリギリで、これを書いています

正直に、白状します。

いま、このブログを、ギリギリで、書いています。
日付が変わるまでに、アップロードしないと、いけません。

ここまで、書いてきた話と、いまの自分が、
ぴったり、重なるんです。

頭は、たぶん、いつもより、回っていません。
視野も、たぶん、狭くなっています。

お客様のお仕事に、手抜きは、ぜったいに、しません。

でも、自分の発信が、雑になっていないか。
自分の思考が、トンネルに、入っていないか。
正直に、不安なんです。

ですから、自分に、約束をします。

次から、こんなふうに、
ギリギリでブログを書くには、
ぜったいに、やめます。

お客様に、「ゆとりを持ってください」と、お伝えしているのに、

自分が、ゆとりを失っていては、話に、なりませんから💦

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