福山市「グリーンな企業賃上げ環境整備支援事業補助金」 活用ガイド

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はじめに

物価高騰や人手不足が続く中で、広島県内でも「賃上げをしたいが原資が足りない」「生産性を上げる投資が重い」と感じる事業者様は少なくありません。福山市の「グリーンな企業賃上げ環境整備支援事業補助金」は、賃金引上げに向けた環境整備を支援する目的で、環境配慮や多様な人材の雇用、働きやすい職場環境づくりなど「グリーンな取組」に資する設備投資等の費用を補助する制度です。
本記事は、広島県 補助金を探している方のうち、福山市補助金・福山市助成金を検討している事業者様向けに、制度の要点と申請手順を整理します。申請前には必ず福山市の公式ページ、申請ガイド、Q&Aで最新情報をご確認ください。

概要

①補助金額は、補助対象経費の三分の二以内で、千円未満は切り捨てとなり、上限は80万円です。
②補助率は、補助対象経費の三分の二です。
③補助対象経費は、機械装置等やソフトウェア・情報システム等の購入費、または機械装置等やクラウドサービス等の利用(リース)に要する費用が中心です。消費税・地方消費税は対象外で、パソコン等の汎用機器、材料・消耗品、旅費や振込手数料などの間接経費、建物の建築・改築費などは原則として対象外です。
④補助対象者は、福山市内に本社または事業所を有する中小事業者等で、みなし大企業は除かれます。チャレンジ宣言の申請、福山市内での事業実施、市税滞納がないこと等の条件が求められます。
⑤申請期限(申請受付期間)は2026年3月2日から同年12月11日までで、予算額に達した場合は期間内でも受付終了となります。補助対象期間は2026年1月1日から12月31日までです。
⑥申請要件の中心は「賃上げ」または「事業所得の増加」です。常時雇用する従業員がいる場合は、補助対象期間内に事業場内最低賃金を5円以上引き上げ、賃金を支払うことが必要です。常時雇用する従業員がいない場合は、補助対象期間内の任意の一か月の事業所得が前年同月より増加していることが求められます。
⑦補助金事務局URL(制度の公式案内ページ)は福山市公式サイト内に設けられており、申請は原則として福山市電子申請システムで行います。

問い合わせ先は「グリーンな企業賃上げ環境整備支援事業補助金事務局」で、電話は084-931-6061、受付時間は9:00~17:00(平日、土日祝除く)と案内されています。
公式ページ等のURLは次のとおりです(申請前に最新情報を必ず確認してください)。

福山市「グリーンな企業賃上げ環境整備支援事業補助金について」公式ページ

グリーンな企業プラットフォーム

想定される活用事例

①事業者様が従来から抱えておられる問題点として、「コスト増に対して価格転嫁が追い付かず、賃上げ余力が生まれにくい」「人材確保の必要性はあるが、業務が非効率で原資を作れない」といった声をよく耳にします。加えて、働きやすい職場づくりや多様な人材の活躍を進めたくても、設備面の制約が障壁になることがあります。
②補助金による具体的な問題解決イメージは、「グリーンな取組」に資する設備投資等で生産性や職場環境を改善し、その成果を賃上げに結び付ける流れです。例えば、福山製造プロセス改善(仮称)が機械装置を更新して作業時間を短縮し、基本給の底上げを実施するケース、福山飲食DX(仮称)が自動精算機やクラウド業務管理の導入で残業を減らし、賃上げ余力を生むケースなどが考えられます。多言語対応システムや電動高さ調整作業台の導入で、多様な人材が従事できる業務領域を広げる発想も、この補助金の趣旨と整合します。

概要で述べた内容の詳細な説明

①補助金額は「補助対象経費×2/3(千円未満切り捨て)」で算定され、上限は80万円です。税抜き90万円の導入で三分の二は60万円というように、税抜き金額を基準にイメージしておくと計算がスムーズです。消費税・地方消費税は補助対象外です。


②補助率は三分の二ですが、申請ガイドでは、審査の結果、申請額から減額して交付決定する場合があること、実績に基づく確定時にも減額となり得ることが示されています。補助金ありきの資金繰りではなく、自己資金や資金調達も含めた計画が安全です。


③補助対象経費は、設備等購入費と利用料(リース等)が基本です。リースは補助対象期間内に新たに締結した契約分が対象で、期間を超える分は按分されます。DX投資では、ソフトウェア等に付随するセンサーやサーバー類は「必要不可欠な場合」に限り対象になり、企業情報の掲載だけを目的とするホームページ制作等は対象外です。対象外経費には、汎用機器、材料・消耗品、間接経費(旅費や手数料等)、建築関連費などが含まれます。設備の分類が微妙な場合は、発注前に対象可否を確認してください。


④補助対象者は、福山市内に本社または事業所を有する中小事業者等で、みなし大企業は対象外です。チャレンジ宣言の申請、市税の完納等の条件があり、本社が市外でも福山市内に事業所があれば対象になり得る一方、事業所が市外の場合は対象外とされています。申請は一事業者一回限りです。


⑤申請期限は2026年12月11日までですが、予算到達で早期終了することがあります。補助対象期間は2026年1月1日から12月31日で、原則として期間内に契約・導入・支払が完了した経費が対象です。振込は期間内の振込完了、クレジットカードは期間内の口座引落完了が「支払完了」とされています。


⑥賃上げ要件は、事業場内最低賃金を5円以上引き上げることです。事業場内最低賃金は「福山市内の本社または事業所で常時雇用する従業員に支払う賃金のうち、時間当たり賃金額が最も低いもの」と定義され、算定対象賃金は基本給のみです。賃上げの時期は補助対象期間内であればよく、設備導入の前後も問いませんが、所定労働時間を減らして時給換算を上げる方法は賃上げとみなされません。賃上げが確認できない場合は原則として補助金が交付できず、合理的な理由なく期間終了後すぐに賃金を引き下げた場合は返還を求めることがある点も重要です。常時雇用する従業員がいない場合は、2026年1月~12月の任意の一か月の事業所得を2025年同月と比較して増加していることが必要で、前年同月と比較できない場合は要件を満たせません。

具体的な申請手順

まず、補助対象者の要件を満たすかを確認し、導入予定の設備等が福山市内で運用される計画になっているかを整理します。補助対象事業は「グリーンな企業チャレンジ宣言の実現に資する設備投資等」であり、同一事業で国や他団体の同種助成を受けている場合は対象外とされているため、併用状況も確認します。
次に、グリーンな企業チャレンジ宣言を申請(または追加・修正)します。宣言が登録前でも申請中なら補助金申請は可能とされていますが、補助対象事業は宣言の実現に資する必要があるため、宣言内容と導入設備の関係を説明できる状態に整えておきます。
その上で、交付申請書、事業計画書兼賃上げ計画書、収支予算書、誓約書、見積書等、口座情報や支払相手方登録、導入設備の仕様資料など、必要書類一式を揃えます。法人は履歴事項全部証明書(3か月以内)、個人事業主は開業届や事業実態資料が必要で、誓約書は代表者等の自署が必須です。
提出は原則として福山市電子申請システムで行い、受付期間は2026年12月11日までです。申請は一事業者一回限りで、書類不備がある場合は補正を求められるため、導入設備の仕様と効果、賃上げ(または事業所得増)計画が一貫するように整えます。
交付決定後に補助事業を実施し、期間内に契約・導入・支払を完了させます。交付決定前の着手でも例外的に対象になり得ますが、交付を保証しない点に留意してください。計画変更が必要なら原則として事前に変更承認申請を行い、事業内容変更がなく補助対象経費の増減が2割以内なら不要です。
完了後1か月以内に実績報告を行い、領収書等、賃上げ(または事業所得増)確認資料、写真等を提出します。支払い証憑は、振込明細、領収書、カード利用明細と口座引落の確認資料など、支払方法ごとに求められる書類が異なります。従業員等の立替払いは認められず、電子マネー等のアプリ利用履歴は領収書の代替とみなされません。実績審査で補助金額が確定し、確定後に支払いが行われます。

まとめ

本補助金は、賃上げと設備投資を同時に進めたい事業者にとって、事業拡大 補助金としてだけでなく、地元の雇用環境を整える地域 活性化 補助金としても活用しやすい制度です。その一方で、賃上げ要件、対象外経費、支払い証憑の扱いなど、ルール逸脱で不支給になり得る点もあるため、申請前に公的機関サイトで必ず確認し、疑問点は事務局に問い合わせることをおすすめします。
補助金申請のサポートが必要な場合は、広島県内の行政書士に相談し、要件整理から書類作成、実績報告まで伴走してもらうことで、採択後のトラブル予防にもつながります。

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