
社長さんから、いちばん多くいただく質問が、あります。
「車って、補助金で買えませんかね?」
ほんとうに、よく聞かれるんです。
今日は、その答えと――
この質問を受けるたびに、私がいつも思うことを、書いてみようと思います。
じつは、答えそのものより、こちらのほうが、ずっと大事だと思っています。
正直に言うと、「誰でももらえる」わけでは、ないです
まず、正直なところを、お伝えします。
車の補助金は、「条件が合えば、誰でももらえる」というものでは、ないんです。
YouTubeの動画やAIは、分かりやすさを大切にします。
だから、「誰でも、簡単にもらえる」かのように、伝えてしまいがちです。
でも、実際は、そうでもないんです。

同じ「車」でも、対象になる制度は、まるで違います。
車検証の「自家用か、事業用か」。新車か、中古か。申請の時期。
このあたりで、使える制度が、すっかり変わってしまうからです。
ここから少しだけ、私自身のこの仕事を始める前の話を、書かせてください。
以前の私も、「EVなら、国の補助金が出ますよ」と、
ざっくり考えていた時期があります。
ところが、調べるほど、対象外になる条件が、いくつも出てきました。
ためしにAIに聞いてみたら、まちがいも、まじっていました。
当然のことながら最後は必ず、
公募要領などの一次情報で、確かめなくてはいけません。
ネットの「誰でももらえる」は、
半分ほんとうで、半分ちがう。
じつは、こんなに「分かれ道」があるんです

どれくらい、複雑なのか。
出し惜しみせず、ご紹介してみますね。
いちばん迷いやすいのが、「どの制度が、どの使い方の車に向いているか」です。
車の使い方ごとに、入口を整理すると、こうなります。

これを、広島の例で、もう少しだけ、具体的にしてみますね。
📋 広島で使える制度の例(金額は、おおよその目安です)
🚗 自家用のEV……国のCEV補助金が基本。
広島では、廿日市市で1台10万円ほど、
大崎上島町で1台20万円ほどの上乗せも。
🚛 営業用のトラック・バス・タクシー……ふつうの車との差額の一部が対象。
充電設備も、一緒にみてもらえます。
⛽ 燃費のよいディーゼルトラック……国の補助や、トラック協会の助成(会員向け)。
💰 補助金が使えないとき……広島市内なら、市の低利の融資で買う、という道も。
金額・条件・受付の時期は、年度ごとに変わります。
必ず、最新の内容をご確認ください。
しかも、入口を選んだ、あとも。
新車か中古か。自家用か事業用か。申し込みの時期。
こうした条件しだいで、使えたり、使えなかったり、します。
たとえば、車検証が「事業用」になる車は、自家用向けのCEV補助金の、対象外です。
「EVだから、もらえるはず」と思っていると、つまずきます。
……どうでしょうか。
これだけの「分かれ道」を、AIは、たったひと言にしてしまいます。
AIの「補助金、ありますよ」――
その先の分かれ道にこそ、ほんとうの答えがあると、
私は思っています。
知っているか、いないか。それだけで、こんなに変わります
ここが、私が、いちばんお伝えしたいところです。
どの制度を選ぶか。どんな順番で動くか。いつまでに、何をするか。
これを知っているかどうかで、手元に残るお金が、大きく変わります。
じょうずに組み合わせれば、その差が、数百万円になることも、あるんです。
同じ車を買っても――
知っているか、いないかで、時には数百万円の違いが!
その差は、決して小さくありません。
知らないと踏みやすい落とし穴も、いくつかあります。
・補助金は、「決定」を受ける前に買うと、もらえません。
まず相談、それから購入、という順番です。
・白ナンバーのEVは、「国 → 市や町」の順で進めます(市や町は、国の決定通知を求めます)。
・「車そのものへの補助」と、「充電設備への補助」は、別のものです。
EVに見えても、実は設備のほう、ということもあります。
どれも、知っていれば防げる。知らなければ、まるごと損をする。
だから、こういうことを教えてくれる相手と、
つながっているかが、大きいんです。
これは、車だけの話では、ありません
ここまで、車の話を、書いてきました。
でも、ほんとうにお伝えしたいのは、ここからです。
これは、車の補助金にかぎった話では、ありません。
法律のことも、許認可も、契約も、相続も。
会社を続けていれば、「これ、どうしたらいいんだろう」と迷う場面は、
必ずやってきます。
しかも、人気の補助金や助成金は、
締切の前になると、申し込みが殺到します。
専門家のほうも手がいっぱいになって、
新しいご依頼を、お引き受けできないことも多いんです。
つまり、「いざ困ってから探す」では、間に合わないことがあるんです。
これが、現場の、正直なところです。
だから、お伝えしたいことが、あります。
困ってから、あわてて探すのではなく、
困る前から、気軽に聞ける相手を、持っておく。
それだけで、いざというとき、ぜんぜん違ってきます。
その相手は、私でなくても、いいんです。
でも、どうか、誰かひとり、信頼できる専門家と、
つながっておいてください。
それ自体が、これからの時代の、大きな支えになると、思っています。
補助金も、法律も、許認可も――
いざというとき、頼れるかどうかを決めるのは、
制度よりも、人とのつながり、なんです。

「あの人に聞こう」と思える相手が、いますか
今日の話を、ぎゅっと、まとめておきますね。
✅ 車の補助金は、「誰でももらえる」わけではない。
使い方で、入口がいくつにも分かれる。
✅ AIやYouTubeの動画は、その分かれ道を、
ひと言にしてしまう。だから、まちがいも起きる。
✅ 知っているかどうかで、手元に残るお金が、大きく変わることもある。
✅ これは車だけの話ではない。
補助金も、法律も、何でも。困る前から、つながっておく。

制度の知識は、もちろん大事です。
でも、もっと大事なのは――
困ったときに、「あの人に聞いてみよう」と思える相手が、いること。
私は、そう思っています。

