
まず、私の、情けない失敗談から、書かせてください。
最近、締切のある仕事が、もたもたと遅れて、
間に合わなくなりかけました。
業務量が増えると思って、人を増やしたのに、
思ったような効果は出ませんでした。
今日は、その失敗から見えてきた、AIと事務処理の話を、書いてみたいと思います。
以前のAIと、今のAI ― 地理の宿題で、たとえます
すこしだけ、たとえ話を、させてください。
子どもの、社会の宿題を、思い浮かべてみてください。

以前のAIの使い方は、こんな感じでした。
以前のAI
人間 : 「北アメリカで、いちばん高い山は?」
AI : 「デナリ山です」
その答えを、書き写すだけ。
AIとは、こういうものだと思っている方が、多いと思います。
でも、今は、まったく違うんです。
今のAIには、こう頼めます。
今のAI
人間 : 「この問題集を、一冊まるごと、やっておいて。
答え合わせまで、しておいてね」
AI : そう言えば、勝手に全部仕上げてくれる。

一つの答えを写すだけだった道具が、
一冊まるごと任せられる相棒に、変わったんです。
それくらいの違いが、あるんです。
事務処理は、もう、人よりAIが、早くて正確です
ここからは、反論を覚悟で、書きます。
よほど高度な専門知識が要る仕事をのぞけば、
事務処理はすでに、
人間よりAIの方が、早くて正確です。
私は、そう、断言します。
事務処理という「作業」は、
もうすでに、人よりAIの方が、
早くて、正確。
では、事務員は、何をすればいいのか。
AIへの指示出しと、チェックだけ、それだけでいい。
役所や、金融機関の窓口に、足を運ぶ。
人と会って、頭を下げ、心を通わせる。
どうしても身体を使うことこそ、人間の仕事です。
ここで、思い切って、書きます。
私の失敗は、ここに振り切れなかったこと、でした。
どこかで「人間の方が上のはずだ」と思って、
事務処理の配分を、人間寄りにしてしまったんです。
AIにメインの作業を任せきって、人間は、サブにまわる。
そう振り切っていれば、もっと早く、正確に、
仕事が終わっていたはずでした。
増やした新人と、ベテランの差も、AIを間に入れれば、
うまく埋められたはずなんです。
じつは、これは、私だけの話では、ありません。
DeNAの南場智子会長は、こんなお話をされています。
DeNAはAIにオールインします。経営のAIシフト。
まず徹底的に生成AIを用いて生産性の向上に取り組みます。
現在の事業は大体3000人で運営しています。
これを、非常にモデストな目標ですけれども、
半分で現状維持じゃなくて、半分の人員で現業を成長させていきます。
私はここまで、振り切れてなかったです。
生成AIの活用が、中途半端だった。
徹底的と言えなかった。

AIを使って楽になるはずが、
その恩恵を感じられるほど、
AIを使いこなす仕組みを
私が作れていなかった。
全部私の責任です。
職員のみんな、ごめんなさい。
AIエージェントが、できること ― Claude Code と Codex
では、何を使えば、それができるのか。
いま話題の、「AIエージェント」です。
Claude Code(アンソロピック社)や、Codex(オープンAI社)が、その代表です。
私の実感では、これまで3人がかりだった事務処理が、ひとりで回せます。
いえ、控えめに言いました。ほんとうは、もっと多いと思います。

単純な事務処理なら、
3人、いや5人でやっていたことが、
ひとりで、できる。
そうなると、空いた人に、別の仕事を、お願いできます。
新しい事業や、これまで手が回らなかった、YouTubeでの発信。
会社の未来をつくる、攻めの仕事です。
反対に、今のままの会社は、効率も、今のまま。
最低賃金や物価が上がるほど、ますます、苦しくなります。
同じ仕事をしていても、数年で、会社の景色は大きく変わります。
そして、その差を生むのは、結局、経営者が自分でAIを使うかどうか、なんです。
それでも、いちばん大切なのは、「人」です
ここまで、AI、AIと、書いてきました。
でも、私がいちばん大切に思っているのは、人です。
AIに自分から手をのばす社員は、正直、多くありません。
みんな、まず、自分の生活を守るのに、精いっぱいだからです。
それは、当たり前のことだと、思います。
だからこそ、もし、
自分からAIを自発的に学んでくれる社員がいたら、
何があっても、手放してはいけない。
心から、大切にしてほしいと、思っています。
そして、私自身も、コツコツと、AIを学び続けます。
ひとつは、生き残るため。
もうひとつは、品質を上げながら、社員を、もっと楽にするためです。
仕組みの力で、職員の負担を、減らしたいんです。

わが社を選んでくれて、
一生懸命、働いてくれる職員に、
心から、感謝しています。
厳しいことも、たくさん書きました。
でも、その根っこにあるのは、この感謝の気持ちです。
いま、負担をかけているのなら、楽にしてあげたい。
締切の近い、ハードな仕事が舞い込んでも、
仕組みで楽にこなせるように、したいんです。

正直、私だって、楽を、したいですよ。
土曜の夜くらい、のんびりビールでも飲みながら、
映画でも見て、ゴロゴロしたい。
それが、本音です。

でも、そうやって私が学ぶのをやめて、
職員に負担をかけ続けて、
いつか辞められてしまったら。
その方が、もっと、嫌なんです。
それに、これから先の景気が、どうなるかも、正直、読めません。
大きな不景気が来るかもしれない、とも、言われています。

その備えもできないまま、
わが社を選んでくれた職員を、
雇い続けられなくなってしまったら。
その方が、絶対に、絶対に、絶対に、
嫌なんです。
だから私は、土曜だろうが、日曜だろうが、夜だろうが、早朝だろうが、
学ぶ手を、止めません。仕事の時間の外でも、です。

せっかくご縁をいただいた職員さんに、
待遇が良くて、やりがいのある職場を、ご用意したい。
知識欲や向上心も満たせて、負荷が重すぎない。
そんな理想の場所を、何としても、つくりたい。
そうやって、末永く、このご縁を、育んでいけたら。
そう、心から、願っています。

とはいえ、ついつい、AIの勉強以外の
YouTubeの動画などを見てしまうのが、
悩みの種です💦

