今年最大級、最大9,000万円。しかも今はチャンスの可能性が高い「初回」。締切が1か月延びて、準備の時間まで増えたのに――それでも、見送りますか?

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先日、7月17日の金曜日。国から、ひとつのお知らせが出ました。
今年最大級といわれる、新しい補助金の締切が1か月延びたんです。

「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」。
人気だった2つの制度がひとつになって生まれた、大型の補助金です。

いちばん大きい枠なら、なんと、最大9,000万円。
今年の補助金の中でも、屈指の規模です。

「延びたのか。じゃあ、また今度でいいや」。
もし、そう思ってページを閉じかけたなら、少しだけ待ってください。

私はことし、とある業界の補助金を集中的にご支援させていただきました。
そこで気がついたことがあります。

補助金を使って、先端的な取組をご計画される会社様、
補助金を使って、省力化を計画される会社様ほど、
現在進行形で、強くいらっしゃる。
地域でも有数のポジションでいらっしゃる。


にもかかわらず、AIによる時代の変化に即して、
ますます強くなされようとしている。

反面、先端的な取組・省力化の取組が、
本当に必要な会社様ほど
こういった取組を先延ばしされている。


たとえて言うなら、
勉強が出来る子供にかぎって
自分はまだまだだと、勉強し。


勉強が出来ない子供に限って、
もう少し後でいい、
と勉強を先延ばしする。

そのような構造に、本当によく似ています。

自分を含め、全ての産業構造がAIで大きく変わります。
いまから、この環境の変化に対応しなくて、
今後生き残っていけるのでしょうか?


自社は何もしなくても、
優秀な他社は、着々と生き残りのための
変革の用意をしています。


あるいは、都市部の大企業は、
地方の中小企業の市場を、
虎視眈々と狙っています。


だからこそ、生き残るために、
補助金を活用して、

キャッシュの出血を最小限に抑えながら、
新しい時代に備えていただきたいのです。

この記事では、締切のことだけでなく、
そもそも「どんな会社が、何に使えるのか」まで、
まるごとお伝えします。

読み終えるころには、
「あ、これ、うちのことかも」と、思っていただけるかもしれません。

①  まず ―― これ、今年最大級の補助金なんです

この補助金は、これまで人気だった2つの制度が、合体して生まれました。

ひとつは、新しい商品や機械への挑戦を支える「ものづくり補助金」。
もうひとつは、新しい分野への進出を支える「新事業進出補助金」。

その2つが、ひとつの大きな制度になったんです。
だから、応援してくれる幅も、金額も、とても大きい。

【 どれくらい、大きいの? 】
● 補助の額 …… 下限100万円 〜 最大9,000万円(枠と会社の規模によります)
● 予算の規模 …… 報道等によれば、約2,960億円・採択およそ6,000件、とされています
● 補助率 …… 2分の1〜3分の2(かかった費用の、半分〜3分の2を、国が負担)

たとえば、900万円の設備を入れて、補助率3分の2なら、
600万円を国が負担してくれる計算です。

これだけの規模の補助金は、そう何度も出てくるものではありません。
だからこそ、「知らなかった」で見送るのは、あまりにもったいないです。

②  で、どんな会社が・何に使えるの?(ここが本題です)

この補助金には、目的に合わせて3つの「枠」があります。
ご自分の会社に、置きかえながら読んでみてください。

枠1 革新的新製品・サービス枠
自社の技術を活かして、新しい製品やサービスを「開発」する会社へ。

(旧・ものづくり補助金の流れです)

こんな場面に:

・金属加工の会社が、新しい工作機械を入れて、これまで作れなかった高精度の部品を、新たに生み出す

・食品会社が、急速冷凍の設備を入れて、鮮度を保った新しい商品ラインを立ち上げる

補助率は2分の1(小規模な会社などは3分の2)。

上限は会社の規模で750万円〜、条件により最大3,500万円まで。

※ただの設備の入れ替えや、今ある商品の改良だけでは、対象になりません。

「新しく生み出す」ことが必要です。

枠2 新事業進出枠 今とは違う、新しい分野へ、思い切って踏み出す会社へ。
(旧・新事業進出補助金の流れです)

こんな場面に:

・建設会社が、これまでの技術を活かして、新たに再生可能エネルギーの事業に参入する
・印刷会社が、設備や人を活かして、食品パッケージのネット販売(D2C)へ進出する

補助率は2分の1。上限は会社の規模で2,500万円〜、条件により最大9,000万円まで。

※ポイントは「自社にとって新しい商品」×「自社にとって新しい市場」の両方。

今の商売の延長では対象外です。創業1年未満の会社も、この枠は対象外です。

枠3 グローバル枠 自社の製品で、海外へ売り出していく会社へ。
輸出の体制を、国内で整えるのを応援します。

こんな場面に:
・日本酒や調味料のメーカーが、海外の規格に合った製造ラインを整えて、輸出をはじめる ・部品メーカーが、海外のお客様向けの生産・検査の体制を、国内に整える

補助率は、3つの枠でいちばん手厚い、一律3分の2。
上限は新事業進出枠と同じで、会社の規模により、条件つきで最大9,000万円まで。

では、そのお金は、具体的に「何に」使えるのか。ここも、大事なところです。

【 補助の対象になる、主な費用 】

● 機械や装置、システムを作る費用(いちばんの柱です)

● 外注費、専門家に払う費用、クラウドサービスの利用料

● 広告・宣伝や販売促進の費用、原材料費、技術を導入する費用 など

+ 建物を建てる・改修する費用は、「新事業進出枠」と「グローバル枠」で使えます。

+ 海外への旅費や、通訳・翻訳の費用は、「グローバル枠」で使えます。

逆に、今ある事業に使う費用や、事務所の家賃、車の購入、事務用のパソコンなどは、
対象になりません。

そして、ひとつだけ、正直にお伝えしておきます。
この補助金は、「もらって終わり」では、ありません。

受け取ったあと、数年かけて「会社の付加価値を増やす」「給料を上げる」といった約束(目標)を、果たしていく必要があります。
= つまり、これは「本気で会社を伸ばす」ための、追い風なんです。

③  しかも今回は、記念すべき「第1回」です

もうひとつ、お伝えしたいことがあります。

新しい制度は、よく「初回が狙い目」と言われます。
回を重ねるほど制度が知れわたって、申し込む会社が増えていく。
すると、だんだん競争がきびしくなりがち、というお話です。

※これは、あくまで補助金全般の「一般的な傾向」のお話です。
「初回だから、必ず通る」というものでは、ありません。国が、そう保証しているわけでもありません。

それでも、準備が整うのなら、いちばん早いこの回に挑む価値は十分にある。
私は、そう思っています。

④  その第1回の締切が、1か月延びました(続報)

ここからが、今回のニュースです。7月17日、その第1回の日程が、変わりました。

【 第1回のスケジュール 変更前 → 変更後 】
申請の受付開始 …… 8月31日 → 9月30日(水)
申請の締切   …… 9月30日 → 10月30日(金)18時(厳守)

= どちらも、およそ1か月、後ろにずれました。

変わったのは、日程だけです。
金額や要件そのものについては、変更のお知らせはありません。

採択の発表は、最新のスケジュールでは、令和9年1月ごろの予定とされています。
「なぜ延びたのか」、その理由は、公表されていません。

初めての制度は、事務局の準備に時間がかかることもよくあります。
あまり深読みはしなくて大丈夫です。

大事なのは、ここから。
延びた、この1か月を、どう使うか、です。

⑤  延びた1か月で、今すぐやる、3つのこと

締切が延びたと聞くと、正直、ホッとしますよね。
私も、その気持ち、よくわかります。

でも、応援団長として、あえて言わせてください。
「まだ1か月ある」と気をゆるめた瞬間が、いちばん危ないんです。

なぜなら、この補助金には、「今すぐ動かないと間に合わない準備」が、いくつもあるからです。

この3つは、どれも「思い立ってすぐ」には、終わりません。日数が、かかるものばかりです。

延びたのは、「あきらめる」ための時間では、ありません。
「間に合わせる」ための時間です。延びた今日から動く人が、間に合います。

⑥  でも、いちばん、伝えたいこと

ここまで、規模のこと、使える場面のこと、締切のことを、お伝えしてきました。
でも、最後に、これだけは。
いちばん大事なのは、補助金が「獲れるか」では、ないんです。

その新しい事業を、社長さんが、ほんとうに「やりたいか」。
それが、すべての出発点です。

事業計画書づくりは、審査を通すための作文の練習ではありません。
まだ言葉にできていない「やりたい事業」を、
はじめて紙の上に描く、大切な作業です。

だから、たとえ補助金に落ちても、
その設計図は、社長さんの手元にちゃんと残ります。

そして、延びた1か月は、
その設計図を、じっくり描くための時間になります。

補助金は、あくまでも追い風です。
船をこぐのも、行き先を決めるのも、社長さん自身。

その船出を、隣で全力で応援する。それが私の役目です。

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