実話です 外国人労働者に、あんなに良くしたのに、全員辞めました。このような状況をうけ、広島県が無料で外国人労働者雇用の支援を行います。

ブログ

今年の4月のことです。ある新聞記事が話題になりました。

北海道・帯広の、ある病院の話です。
外国人の技能実習生が、実習を終えたあと、全員、辞めてしまった――。

そう聞くと、よくある話だと、思われるかもしれません。

でも、この病院は、いわゆる「ブラックな職場」では、なかったんです。
今日は、その記事から私が考えたことを、書いてみようと思います。

これまでの「辞めた」とは、わけが違いました

外国人の実習生が辞めた、という話は、これまでにも、ありました。

でも、その多くは、理由が、はっきりしていたんです。
長い労働時間。きつい現場。夏は暑く、冬は寒い。
これでは、辞めて当然だよな、と。
誰が見ても、そう思えるような話が、ほとんどでした。

ところが、今回の帯広の病院は、まったく、違いました。

報道などで伝えられていたのは、こんな姿です。

海外まで足を運んで、一人ひとりと面接をして、採用したそうです。

家電のそろった個室の寮や、送り迎えの車も、用意したと伝えられています。

勤務時間の中で、職員さんが、日本語を教えていたといいます。

季節ごとに行事を開いて、
よその施設の仲間とも交流できるようにしていた、と。

介護福祉士の資格を取れば、正職員として、ずっと働ける。

そんな道筋も、示していたそうです。

日本語がほとんど話せずに来日した方が、
利用者さんと不自由なく話せるところまで、
ぐんぐん伸びていった。

そんなふうにも、伝えられていました。

ここまでする職場が、いったい、どれだけ、あるでしょうか。

なのに――。

受け入れた17人は、実習を終えて、全員、辞めていきました。

東京や愛知といった、大都市へ。あるいは、別の仕事へ。

報道で紹介された、理事長の、

この言葉が、忘れられません。

「みんな、ここに定住して

 働いてくれるものと、思っていた」

この一言の重さが、同じ、人を雇う立場として、
胸に、こたえました。

どんなにか、裏切られたような、
大変辛い気持ちだったかと、思います。

わたしなら、正直、こう思います。

今までの親切を、返してほしい。
今までの教育コストを、返してほしい。
日本にはこんな言葉がある。
「恩を仇で返す」、まさにそれじゃないか!

だったら、どうしればいいんだ!!

それでも、なぜ。新聞は、ひとつの背景を挙げていました

あんなに、良い職場なのに。どうして、なのでしょうか。

新聞は、ひとつの背景を、挙げていました。
それは、賃金の高い大都市へと、人が、吸い寄せられていく流れです。

報道によれば、最低賃金の低い地方ほど、この傾向は強いそうです。

青森や島根など、8つの県では、
実習を終えた人の半数を超える方が、
その地域を離れていた、

と伝えられていました。

重要!! そして、これからは、ルールも、変わります。

令和9年(2027年)からは、
技能実習に代わって、
「育成就労」という新しい制度が、始まる予定です。

一定の条件のもとで、働く本人の意思による転職も、
できるようになります。

つまり、これは、

ひとつの病院が、しくじった話ではない

そして、これと同じ事が

これから広島でも、

どんどん起きるのではないか?

考えただけで恐ろしいです。

どれだけ手を尽くしても、ひとつの職場の力だけでは、
どうにもならない。

そんな、大きな流れが、すでに、動きはじめているんです。

もちろん、地方だから、必ず人が出ていく、
と決まっているわけでは、ありません。

でもこの流れは、これからの地方にとって、
けっして他人事ではない、

今のうちから手を打っておかないと、
大変な事になると思います。

正直に、書きます。ごめんなさい、私にも、答えはありません

ここで、正直に、書きます。

私の事務所でも、外国人材の受け入れや、
在留資格のお手続きの、お手伝いをしています。

でも――。

「こうすれば、辞めません」という、はっきりとした正解を、
私は、持っていません。

これはほんとうに、申し訳ない気持ちです。

知ったかぶりをして、きれいな答えを並べることは、できます。
でも、それは取り繕った嘘でしかありません。

日本人にも、外国人にも、

選ばれない職場は、どうしたら、いいのか。

この問いを、私は、いまも抱えたままです。

ただ、ひとつだけ、思うことが、あります。

これは、ひとりの社長さんがおひとりで抱えこむには、
あまりに大きすぎる問題だ
、ということです。

好むと好まざると、かかわらず、
これからの地方の町は、外国人材と、ともに生きていきます。
避けて通れない問題です。
じゃあどうしたらいいんだ?

実はこのことは、行政も本当に真剣に考えています。

それでも何か出来るとしたら、ひとつだけ。広島県の、外国人雇用についての無料の支援です

答えは、持てない。
それでも、ひとつだけ、確かにお伝えできることが、あります。

広島県が始めている、
外国人材の「定着」を支える取り組みのご紹介
です。

しかも、その多くが、無料です。

◆  外国人材の雇用に関する、メール相談(無料)

採用のことから、職場での悩みまで。
外国人雇用の専門家が、メールで答えてくれます。
相談フォームと、チラシも、用意されています。

◆  個社別の、コンサルティング支援(対象5社)

専門のコンサルタントが、
その会社に合わせて、定着の計画づくりを伴走してくれます。
(6月から、申込受付の予定)

◆  外国人材の活用セミナー(全4回)

採用から定着まで、必要な知識やコツを、実務に沿って学べます。
(7月に、詳細公開・申込受付の予定)

◆  定着の取り組み、事例集
ほかの会社が、どんな工夫をしているのか。
令和7年度までの事例を、知ることができます。

経験ゆたかな専門家の力を、しかも県のお墨付きで、無料で借りられる。
これは、使わない手はないと思います。


答えの出ない問いを、抱えたまま、ここまで書いてきました。

書いていて、何度もことばにつまりました。
きれいな結論は、やっぱりありません。

でも、お一人で悩まないでください。
皆、同じ気持ち、同じ悩みを持っています。

幸いに弊所は、こうしたお悩み解決の為の、
つながりがあります。

是非、本当にお困りの際は、
お気軽にお声かけいただけますと、幸いです。

タイトルとURLをコピーしました