補助金は、「会社のためのお金」だけじゃない。地域を守る人にも、救いの手があります。地域の伝統・食・自然を守るNPO・学校法人に、最大100万円。国が助けてくれいないからこそ。

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もうすぐ、地域のお祭りの季節ですね。
私の住む三次でも、神楽の音が近づいてきます。

でも、その担い手が、年々減っているんです。

消えかけているのは、祭りだけではありません。
田んぼも、里山も、川も同じです。
守る人の手が、足りていないんです。

先週の新聞に、ある数字が出ていました。

基幹的農業従事者が、100万人を割った。
令和8年7月4日の、日本農業新聞です。

鈴木農林水産大臣が、会見でこう述べたと報じられています。

「農地を、しっかり地域で引き継いでいけるかが、重要だ」

数字の向こうには、顔があります。
地域を、守ろうとしている人たちの顔です。

その活動を続けるには、お金がいります。
そして今、そのためのお金の募集が始まっています。

始まったのは、先週の7月1日です。
今日は、その助成金の話を書いてみます。

100万円を出すのは、冷凍機メーカーの創業者が遺した財団です

まず、このお金の出どころから、お話しします。

出しているのは、国でも、県でもありません。
公益財団法人 前川報恩会という、民間の財団です。

「前川」で、ピンとくる方もいるかもしれません。
産業用の冷凍機で知られる、前川製作所(マエカワ)。
その創立者が、私財を投じて作った財団なんです。

作られたのは、昭和42年のこと。
もう、60年ちかく前になります。
創立者の名は、前川喜作さんといいます。

私財を投じて、基金として始めました。
この方は、設立のとき、こんな趣意を残しています。

「世の一隅を照らし、
現下の日本に、一点の光明を。」

そして、こんな想いも、書き残しています。

役所の基準に合わないというだけで、
公的な支えの届かない人が、たくさんいる。
そういう人を支えたい

―― それが、この財団のはじまりの想いでした。

私は、この想いに、ハッとさせられました。
国の補助金は、どこかで線を引きます。
この基準に合う活動、合わない活動、と。

でも、その線からこぼれる活動が、地域には多い。
この財団は、そこを支えようとするんです。

創立者は、こんな言葉も、残しています。

「こういう仕事は、もともと能率の悪いもの。
早急な効果を、求めてはいけない。」

地域を守る活動は、すぐに結果が出ません。
何年もかけて、少しずつ、実っていくものです。

その「能率の悪さ」を、はじめから分かっている。
だからこのお金は、あたたかいんです。

どんな活動が、対象になるの? ― 祭りも、田んぼも、小水力も

では、どんな活動が、対象になるのでしょう。
大きく、ふたつの分野があります。

分野① 地域の資源・伝統・文化を、守り継ぐ活動

・ 里山・森・川など、地域の自然を守る活動

・ お祭りや神楽など、歴史・文化を受け継ぐ活動

・ 学校と地域が、交わり学び合う活動

分野② 地域に根ざした「食」と「エネルギー」の活動

・ 地域の農業・林業・水産業を支える活動

・ 食を通じた、地域おこし

・ 地域での、再生可能エネルギーの活用

・ SDGsにつながる、地域の取り組み

たとえば、私の住む三次でいえば。

神楽の保存会が、傷んだ面や衣装を直す。
休耕田を使って、子どもに稲作を教える。

そんな活動が、ぴたりと当てはまります。

ただし、ひとつ、大事な条件があります。

応募できるのは、法人格のある非営利の団体です。
NPO法人や、学校法人などが、これにあたります。

残念ながら、個人や任意のグループは対象外です。

「うちは、ただの有志の集まりだから」。
そう思われた方も、いるかもしれません。
それなら、法人化を考える手も、あります。

いくら・いつまで・どうやって申し込むの?

さて、気になる、お金と締切の話です。

助成の総額  400万円

1件あたり  最大100万円

申請の期間  2026年7月1日 〜 8月31日(月)17時

申請の方法  Web申請のみ(郵送・メールは不可)

1件あたり、最大100万円まで出ます。

会社向けの補助金より、金額は小さいかもしれません。
でも、地域の活動にとっての100万円は、大きい。

壊れた祭りの道具だって、買いなおせる。
苗も、機材も、そろえられます。

申し込みには、いくつか書類が要ります。

申請のときに、用意する書類

・ 申請書(PDFにして提出)

・ 2026年度の、事業計画書

・ 2026年度の、予算書

・ 2025年度の、決算報告書(初年度の団体は不要)

・ 2025年度の、事業報告書(初年度は実績報告書)

そして、使えない経費も、決まっています。

この助成では、使えないお金

・ 職員の人件費・手当・日当

・ パソコン・FAXなど、汎用の機器

・ 机・椅子・書棚などの、常用の備品

・ 協力団体への、謝金

・ 領収書のない支出、助成期間の外の支出

とくに、人件費に使えない点は、注意です。


選ばれると、どうなるのでしょう。

選考は、今年の10月ごろです。
12月の理事会で、正式に決まります。

助成の期間は、交付の日から、来年(2027年)の年末まで。

終わったら、成果と収支を報告します。
領収書も、きちんと添えて出します。

東京での成果発表会に、招かれることもあります。
その旅費は、財団が持ってくれるそうです。


役所の基準に合わないというだけで、
公的な支えの届かない人が、たくさんいる。
そういう人を支えたい、

私も、ずっと同じ悩みを持ち続けてきました。

そして、地域を守る活動は、「能率が悪く」「時間がかかり」、
すぐに結果が出ない、だから支援されない。
でも、こうした事業こそ救いたい。

私も、ずっと同じ悩みを持ち続けてきました。


この悩みを解決する補助金、
是非一人でも多くの方に知っていただきたいです。 

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