こども食堂も、障がいや難病の子の支援も ―― 締切なし・上限を先に決めない「志のお金」があります。「認知度の低い団体等に支援の光を」そう言い切る財団が、100年前から、あるんです。

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もうすぐ、夏休みがやってきます。
子どもたちには、まちどおしい季節です。

でも、その夏休みが、いちばんこたえる。
そんなご家庭も、あります。

理由は、学校の給食がとまるからです。

だからいま、子どもの食を支える。
そんな動きが、各地で広がっています。

こども食堂は、いま過去最多です。
その数は、1万2,601カ所です。
2025年12月の、全国調査の数字です。

でも、増えたのに、現場は苦しいままです。
物価高で、「お金も、人も、食材も足りない」。

増えることと、続けることは、別なんです。

今日は、その「続ける力」のこと。
静かに支えてくれる、お金の話です。

100年前の、ひとりの志から、
生まれた、あたたかいお金です。

100年前、全財産を手放した人が、いました

いまから、100年あまり前のこと。
原田二郎という、ひとりの実業家がいました。
銀行の世界で、名をあげた人です。

その人が、あるとき、こう言い残しました。

「天下の富は、一家の私すべきものではない」

そして、自分の全財産を、ぽんと手放しました。
その額、当時のお金で、1,020万円。
いまのお金で、150億円。
それくらいに、あたるといわれます。

そのぜんぶを、困っている人に。
そっくりそのまま、差し出しました。
こうして生まれたのが、この財団。
公益財団法人 原田積善会です。

大正9年、1920年のことでした。
その志は、100年たったいまも、生きています。

この財団は、こう書いています。

「認知度の低い団体等に、支援の光を照ててまいります」

世の中は、ふつう、逆かもしれません。
声の大きい人に、お金は集まりがちです。

でも、この財団はその逆をいっています。
知られていない活動を、わざわざ探しにくる。
助成の6割から7割が、社会福祉の分野です。

そして、「公的な支えが届かないはざま」。
その、はざまを埋めにいくんです。
そう、自分たちで、はっきり決めています。

どんな活動が、対象になるの? ― こども食堂も、難病の子も

では、どんな活動が、対象になるのでしょう。
これが、おどろくほど、はば広いんです。

こんな活動が、対象です

・ 親を頼れない子どもの、児童養護の支援

・ お金の事情で生まれる、教育格差への支援

・ 障がいのある若者への、支援

・ 重い病気の子どもと、その家族への支援

・ DVや貧困から逃げてきた、若者への支援

・ こども食堂や、子どもの居場所づくり ・ ヤングケアラーを、支える活動

どれも、いま手が足りない現場です。

そして、ここが、いちばん大事なんです。

対象は、法人格を、問いません。
NPOでも、一般社団でも、かまいません。
なんと、任意の団体でも個人でも。
どちらでも、応募できるんです。

「うちなんて、小さすぎるから」。
そんなふうに、思っていませんか。

そう思う活動ほど、この財団は、待っています。

実際に、こんな団体を、支えてきました。

財団が例に挙げている、助成先

児童養護の 興望館・至誠学舎・マハヤナ学園・錦華学院

目の不自由な方を支える 日本点字図書館

障がいのある方を支える 東京ヘレンケラー協会

孤独に寄りそう いのちの電話

重い病気の子どもと、その家族。
その「やりたい」を、叶えていく。
そんな「こどもホスピス」の広がり。
その動きも、後押ししています。

名前は地味でも、地域の宝のような活動です。

いくら、もらえるの? ― 金額が「書いていない」わけ

さて、いちばん気になる、お金の話です。
正直に、お伝えしておきますね。

この財団は、助成の金額を、公表していません。
「上限いくら」の数字が、どこにもないんです。

えっ、なんだか、不親切だなあ。
そう、思われたかもしれません。

でも、私は、逆なんじゃないかと思っています。
多くの補助金は「最大◯◯万円」から入ります。
先に、枠が決まっています。

でも、この財団は、あなたの活動から入ります。
枠に、活動を合わせるんじゃない。
活動に、支えを合わせてくれる。

私には、それが、懐の深さに見えます。

使いみちにも、ちょっとしたヒントがあります。

ふだんの運営費よりも、こんな使い方が向いています

「◯◯を買いたい」という、具体的な物品の購入
「◯◯をやりたい」という、特定のプロジェクト

そして、これは、返さなくていいお金です。
融資のように、あとで返すお金ではありません。

では、申し込みは、どうするのでしょう。

じつは、決まった申請書はありません。
書式のダウンロードも、ないんです。

まずは、電話かメールでの相談から。
そこから、すべてが始まります。

社会福祉協議会などの、紹介や推薦。
それがあると、なおよいそうです。

気負わずに、まず一度、たずねてみること。
それが、この財団の、入り口なんです。

「政府の補助金」と、どう違うの?

ここで、ひとつ、整理させてください。
「政府の補助金」と「民間団体の助成金」、何が違う?

言葉は似ていますが、中身は別。
お金の出どころが、ちがうんです。

国や自治体の補助金 … 原資は、税金
民間財団の助成金 … 原資は、“志”のお金

国の補助金は、税金で経済を回すものです。
対象は、おもに会社などの事業者です。
様式も、締切も、きっちり決まっています。

一方、民間財団の助成は、“志”のお金です。
創った人の寄付が、もとになっています。
個人や、小さな団体にも、門戸が開いています。


知らなければ、一生、出会えなかった。
そんなお金の存在を、ただ、知らせること。

それが私の仕事だと、思っています。
知識と情報で、哀しみを減らすこと。
それが、私たちの役目です。

100年前、ある人が、全財産を手放しました。
「富は一家のものじゃない」と、言い残して。
その光は、いまも、消えていません。

どこかの小さな活動を、静かに、探しています。
もしかしたら、それはあなたの活動。
そうかもしれない、と思います。

「うちなんて、小さすぎるから」と。
どうか、思わないでください。
そう思う活動ほど、この財団は、
その活動を、待っているはずです。

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