
うちの会社でも、一般型は使えるのでしょうか
人が集まらず、社員の方に無理をお願いしていらっしゃいませんか。
中小企業省力化投資補助金には、「一般型」があります。人手不足を補う設備やシステムの費用を、国が補助します。
第9回の募集は、令和8年11月4日に始まりました。申請の受付は、12月上旬から下旬までの予定です。
補助の候補に選ばれる会社様の発表は、令和9年3月下旬で調整されています。
迷われる点も多いでしょう。使える業種や金額、カタログから選ぶ型との違い、受付までの準備などです。
私は、JJK応援道で社長様を応援しています
私は、広島県三次市の行政書士、高杉将寿です。
JJK応援道。情熱(J)・情報(J)・金融(K)の3つで、頑張る社長様を支える応援団長です。
- 情熱(J) 誠心誠意、社長様に寄り添います
- 情報(J) 制度や最新技術の動きを、いち早くお届けします
- 金融(K) 補助金や資金繰りで、会社を支えます
経営者の皆さんに役立つ情報を、毎日配信しています。

国も、中小企業のAI活用を後押しする案を示されました
令和8年11月6日、首相官邸で日本成長戦略会議が開かれました。政府は、年末にまとめる「日本成長戦略実行計画」に向けて、案を示されました。
案には、人手不足に悩む中小企業への支援が書かれています。国が年度内に業種ごとの手引きを作り、AIなどの導入も支援する内容です。
ただし、これはまだ案で、支援の中身や金額も示されていません。省力化補助金とは別の政策です。
日本商工会議所様も、意見書を出されました。深刻な人手不足が、民間投資を阻む最大の要因だと指摘されています。
AIについては、人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(令和7年法律第53号)があります。
第7条は、事業でAIを使おうとする側に、進んで活用するよう求めています。仕事の効率と質を高め、新しい産業も生むよう努める、という内容です。

なぜ、社長様ご自身に技術を学んでいただきたいのか
私は、社長様ご自身に、日ごろから学んでいただきたいと考えています。特にAIなどの最先端の技術は、どん欲に学んでいただけたらと思います。
一般型の対象は、AIやロボットなどを使う、仕事に合わせた設備やシステムです。
仕事をいちばんよくご存じなのは、社長様です。どの技術をどうつなげば手間が減るかは、社長様にしか描けません。
募集のきまりを書いた資料にも、事業計画はご自身で作るよう書かれています。
審査では、オンラインで質問に答える「口頭審査」もあります。答えるのは社長様ご本人などで、支援する方は同席できません。
社長様が学んでいらっしゃれば、メーカー様などに困りごとを具体的に伝えられます。そのぶん、自社に合う組み合わせを早く選べると考えるからです。

フロントに人が足りない、県北の温泉旅館
たとえば、広島県北の温泉旅館の話です(架空の例)。常勤の従業員は18人です。
この旅館様では、予約が入るたびに、フロントの方が台帳へ手で書き写しています。会計も、レジで打ち直しています。
求人を出しても、応募がありません。夕方は、仲居の方にフロントを手伝っていただくしかありません。
お客様のご案内が遅れる日もあります。社長様ご自身も、毎晩遅くまで予約の確認に追われていらっしゃいます。


技術を学ばれ、組み合わせを決められるまで
社長様は最初に、宿泊業でも使えるのかと迷われました。
第6回で選ばれた1,176件の業種の割合を、事務局が公表されています。当事務所が計算すると、約3社に1社は製造業と建設業以外の会社様でした。
ホテル業の会社様が選ばれた例もあります。予約や会計のシステムと、受付の端末をつなぐ計画です。
次に社長様は、メーカー様の説明会に通い、宿の仕事を助ける技術を学ばれました。
その一つが、予約・お客様の情報・会計をまとめて扱う管理システムです。お客様がご自分で受付する端末や、支払いの端末ともつなげられます。
社長様は、この組み合わせに、清掃の状況を知らせる仕組みを加えることにされました。
端末を1台だけ入れるなら、「カタログ注文型」と比べる手もあります。国のカタログから、製品を選ぶ型です。
こちらは、販売する会社様と一緒に申請します。ただし、1回の申請で選べる製品は1種類です。
ですから、1つの製品をそのまま入れるなら、カタログ注文型を選ぶのが目安です。複数の設備やシステムを組み合わせ、仕事の流れを変えるなら、一般型が向いています。
既製品の設備を1つ入れるだけでは、補助は出ません。募集のきまりにも、そう書かれています。

仮に2,250万円の投資なら
補助の上限は、常勤の従業員の数で決まります。カッコ内は、大幅な賃上げをする場合の特例の上限です。
- 5人以下 750万円(1,000万円)
- 6〜20人 1,500万円(2,000万円)
- 21〜50人 3,000万円(4,000万円)
- 51〜100人 5,000万円(6,500万円)
- 101人以上 8,000万円(1億円)
補助率は、中小企業が原則2分の1です。小さな会社の区分の「小規模企業者」なら、3分の2です。
この区分の線は、業種で違います。宿泊業・娯楽業・製造業などは、20人以下です。
卸売業・小売業とほかのサービス業は、5人以下です。
18人の旅館様は、小規模企業者に当たり、補助率は3分の2になります。仮に設備とシステムで税抜2,250万円なら、補助は上限の1,500万円です。
仮に常勤の方が21人なら、小規模企業者ではなくなります。補助率は2分の1で、補助は1,125万円です。
選ばれた後でも、補助を受ける事業の間に20人を超えれば、2分の1になります。
補助金は後払いです。そのため、いったん全額を支払うお金の用意も必要です。
観光庁の「観光地・観光産業における省力化投資補助事業」などにも、注意が要ります。その事業で設備の補助が決まった会社様は、10か月たつまで応募できません。

社長様、仲居の方、お客様にとっての変化
仮に補助が決まって仕組みが動き出すと、予約は管理システムに自動で入ります。台帳への書き写しや、会計の打ち直しはなくなる見込みです。
社長様は夜の確認から離れ、料金の決め方やお客様の声に向き合えるはずです。
仲居の方はフロントに呼ばれず、お部屋へのご案内やお料理のご説明に専念できます。
お客様も、端末で受付を済まされたら、すぐにお部屋でくつろがれるでしょう。仲居の方とも、ゆっくりお話しいただけます。
社長様が技術を学ばれていたので、この旅館様は自社に合う組み合わせを選べました。計画も、ご自身の言葉でお書きになれました。
口頭審査があっても、社長様は宿の困りごとから順にお話しになれます。
国も、AI活用を後押しする案を示されたばかりです。手引きなどが出たら、旅館様は学ばれたことを生かして次の技術を選ばれるでしょう。
当事務所は、学んで得た知識が、中小企業の何よりの武器になると考えております。
その知識で、今ある補助金を味方にしていただきたいと願っております。国がこれから用意される支援も、同じように生かしていただけたらと思います。


受付が始まるまでに、そろえておきたいこと
- 当事務所の読みでは、第8回の結果をお待ちの会社様は、第9回に応募できません。事務局にご確認いただくと確実です。
- 申請には、国の電子申請用のID「GビズIDプライム」が要ります。書類で申し込むと審査に最大1か月かかるため、早めのお手続きをおすすめします。
- 単価50万円(税抜)以上の設備が、1つ以上要ります。
- 見積もりは集めておきたいところですが、注文や契約は補助が正式に決まってからです。
- 労働生産性とは、会社が稼いだ価値を、働く人の数で割った数字です。計画では、これを年平均4.0%以上伸ばすことなどが求められます。
- 社員1人当たりの給与の総額も、年平均3.5%以上増やす計画が要ります。給与の数字は、顧問の社会保険労務士の先生とご一緒に確かめておかれると安心です。
- どの仕事の時間が減るかを、書き出してみてはいかがでしょうか。空いた人と時間をどこへ回すかまで書かれると、計画の芯になります。
受付までは、約1か月です。展示会やメーカー様の説明会で、新しい技術に触れることも準備の一つです。
令和8年11月7日時点の内容です。日程は予定で、変わることがあります。
出典=中小機構 https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/ / 同 https://shoryokuka.smrj.go.jp/ippan/schedule/ / 同 https://shoryokuka.smrj.go.jp/assets/pdf/application_guidelines_ippan_09.pdf / 内閣官房 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/kaigi/dai9/gijishidai.html / e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/507AC0000000053
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