

今日は、怒りと共に、どうしても書きたい話があります。
また熱中症で倒れた方が「過去最多」になった
先月末、厚生労働省が発表しました。
令和7年の1年間に、職場の熱中症で
倒れた方は、1,803人にのぼりました。

前の年より、546人も増えています。
2年連続で、過去最多を更新しました。
職場の熱中症による死傷者 1,803人
うち、亡くなった方 19人
― 厚生労働省・令和7年確定値(令和8年5月27日公表)
一方、亡くなった方は19人でした。
前の年より12人減って、全員が男性でした。
年齢別では、65歳以上が278人で最多。
50代以上で、全体の約52%を占めます。
業種では、製造業がいちばん多く365人。
建設、商業、運送、警備とつづきます。

現場で体を動かす仕事に、集中しています。
親の世代の方々が、仕事の暑さで倒れていく。
想像するだけで、胸が痛みます。
ひっかかった、お役所のひと言
発表の中に、こんな分析がありました。

去年の6月から、職場の熱中症対策は、
罰則つきの、事業者の義務になっています。
その義務化が、死者を減らした。
そう言いたげな、分析に読めました。
正直に書くと、ひっかかりました。

倒れた方は、546人も増えているんです。
うまくいった話のように語られると、
どうしても、胸がざわつくのです。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、
義務化そのものは、大切だということ。
体制を整え、手順を決め、周知する。
守らなければ、罰則もある義務です。
でも、義務だけで暑さは下がりません。
必要なのは、現場を冷やす設備と、お金です。

私は怒っています。
1,803人のお一人お一人に、家族がいる。
そのことを、忘れているのではないのか?
人は数字ではありません。
社長、この補助金をご存じですか
そこで、社長さんに、聞いてみたいんです。
その暑さ対策の費用、
国が半分出すのを、ご存じですか。
エイジフレンドリー補助金、といいます。
高齢の方が安全に働くための、国の補助金です。
この中に「熱中症対策コース」があります。
熱中症対策コース
補助率:2分の1
上限額:100万円(消費税を除く)
対象は、中小企業の事業者さんです。
60歳以上の方が、お一人でも働いていれば、
この補助金の対象になりえます。
※1年以上事業を行っていること、役員を除く労災保険適用の60歳以上の労働者を常時1名以上雇用していること、などの要件があります。
たとえば、こんな経費が対象です。
✅ 体温を下げる機能のある服や装備
✅ 作業場や休憩場所に置く、移動式のスポットクーラー
✅ アイススラリーや保冷剤を冷やす、専用の冷凍ストッカー ✅ 体調の急変を知らせる、ウェアラブル機器の管理システム


受付は、令和8年10月31日までです。
ただし、予算がなくなれば、そこで終了。
ひとつだけ、大事な注意があります。
交付決定の前に買ったものは、
補助の対象になりません。
思い立って、先に買ってしまうと、
補助は、1円も受けられません。
審査もあって、必ずもらえるとは限りません。
申請の順番が、何より大事なんです。
夏が来る前に、全社長様、考えていただけませんか?
死傷者がいちばん多いのは、7月です。
去年は、7月だけで718人が倒れました。
そして、申請から交付決定までは、
およそ2か月かかるとされています。
いま動いて、真夏に間に合うかどうか。
だから、今日この話を書きました。
暑さ対策は、コストではなく、
人の命を守る、投資です。

自分の両親の世代の方が、
仕事中に熱中症で亡くなること、
とても黙っていられません。
社長さん、どうか、お金を理由に、
熱中症対策を見送らないでください。
国のお金まで、用意されているのですから、
従業員さんの大切な命を守ってください。
その方にはかけがえのない家族がいらっしゃるのです。
今年も温暖化の影響で、去年より暑い夏がやってきそうです。
ご検討を、どうぞよろしくお願いします。

