
うちの子どもは、ドンキが大好きです。
何かというと、連れていけとせがまれます。
そのドンキの記事に、けさ手が止まりました。
今日は、その話を書いてみようと思います。
子どもが大好きな、あのドンキ 創業者の末期がんにより、懸命な事業承継
ドン・キホーテ、通称ドンキのことです。
子どもには、宝探しのような店らしく、
週末になると、連れていけの大合唱です。
そのドンキの創業者、安田隆夫さんが、
末期がんであることを、公表されています。
けさの日経新聞で、はじめて知りました。
公表から、まもなく1年だそうです。
会社は「カリスマ後」を見すえて、
懸命に、事業承継を進めています。
子どもがはしゃぐ、あの店の裏側で。
読みながら、胸がぎゅっとなりました。
型破りな事業承継
記事には、その方法が並んでいました。
これがもう、驚くほど独創的なんです。
創業者が経営理念をまとめた、冊子「源流」。
この冊子こそが、真の経営トップだと。

理念の「伝道士」が、社内に約2,800人。
創業者の受け答えを集めた、問答集。
社員をゲームのキャラにする仕組みや、
陳列や料理の腕を競う、社内の大会まで。

一見はふまじめ、でも中身は大まじめ。
仕事を楽しむ工夫が、あふれていました。
正直、たいへんびっくりしながら読みました。
私の心が、いちばん動いたところ
ただ、私の心がいちばん動いたのは、
ゲームの楽しさでは、ありませんでした。
記事の終わりに、こうあったんです。
取締役などの幹部は、ほぼ全員が、
降格や降職の経験を持つ。
― 日経新聞の記事より・趣旨
読んだ瞬間、えっ、と声が出ました。
こんな言葉も、紹介されていました。
降格は、ゲームの中の
1回の敗北でしかない。
次のゲームで、取り返せる。
― PPIH・森屋秀樹社長の言葉(日経新聞の記事より・趣旨)
やり直せる場所は、強い
私が体験し、見聞きしてきた会社の多くは、逆でした。

一度失敗すると、二度と這い上がれない。
持ち点の100点を、どれだけ減らさないか。
そこばかりが、見られてしまう。
だから、誰も冒険しなくなります。
事なかれ主義が、はびこってしまう。
日本の社会全体も、そうかもしれません。
一度失敗した人に、レッテルが貼られる。
そして、なかなか上にいけなくなる。
レッテルを貼られた人は、居場所を失います。
そういう会社では、安心して働けません。
そういう家庭では、安心して過ごせません。
結果として、もろくなってしまう。
失敗しても、やり直せる。
その安心感が、強さをつくる。
ドンキは、1号店の開業から36期、
増収増益を続けているそうです。
その強さのいちばん奥に、これがある。
そんな気がして、なりません。

やり直せる会社が、増えるといい。
やり直せる家庭が、増えるといい。
読み終えて、心からそう思いました。
最後になりますが、ひとつだけ。
安田さんが、一日も早く、
お元気になられますように。 心より、お祈りしています。

