
先日、ある社長さんと、お話していたときのことです。
「補助金って、結局、機械とかを買うときの、お金でしょう?」
「うちは今、大きな買い物の予定はないし、関係ないかな。」
そう、おっしゃったんです。
でも、これは、ほんとうに、もったいない誤解なんです。
今日は、その話を、書いてみようと思います。
「補助金=モノを買うお金」だと、思っていませんか
私も、行政書士になりたての頃は、
補助金といえば「モノを買うときの、お金」の支援くらいに、
ざっくり考えていました。
機械を買う。設備を入れる。その代金の、
いくらかを、国や県が出してくれる。
たしかに、そういう補助金も、たくさんあります。
でも、それだけだと思いこんでいると、
大事な支援を、見落としてしまうんです。
国や県の支援は、「お金」だけでは、ありません。

セミナーで学べたり、専門家が、マンツーマンで助けてくれたり。
大きな展示会に、出るチャンスを、もらえたり。
そういう「お金以外の支援」が、じつは、たくさん用意されているんです。

広島県の支援を、のぞいてみると
たとえば今、広島県が、まさに、こんな支援を、用意しています。
「令和8年度 中小企業付加価値向上 環境整備事業」という、
ずいぶん長い名前の取り組みです。
名前はかたいですが、中身を見て、
私は、とても優しい印象をうけました。
この事業には、大きく、3つの柱があります。
そして、おもしろいことに、「設備を買うお金」の補助は、
そのうちの、ひとつだけ。

支援の多くは、「お金」ではなく、
「知恵」と「人」と「機会」でした。
残りは、
セミナーだったり、
専門家の伴走支援だったり、
見本市への出展だったり。
つまり、大きな買い物の予定がなくても、
使える支援が、ちゃんとあるということなんです。
具体的に、こんな支援があります
では、その3つの柱を、ひとつずつ、のぞいてみましょう。
◆ その1 売る力と、出会いの場を
中小企業 販路開拓・拡大支援事業
・ 商談の力を上げる、セミナー。
・ 専門家が、あなたの会社に伴走してくれる支援。
・ 大きな見本市への、共同出展のチャンス(11月~令和9年2月)。
→ これは、設備を買うお金ではなく、「売る力」と「出会いの場」の支援です。

◆ その2 現場の改善を、お金と人で
生産性向上 設備導入補助金事業
・ 生産現場をよくする、設備の導入を助成します(6月から、随時採択)。
・ でも、それだけじゃない。事業説明会や、専門家の伴走支援も、セットです。
・ くわしくは、専用サイト(hiroshima-seisanseikojo-hojokin.jp)に。
→ ここは「お金の補助」もありますが、「人の伴走」も、ついてくるんです。

◆ その3 値上げの進め方を、教わる
中小企業 価格転嫁促進支援事業
・ 適切な値上げ(価格転嫁)の進め方を学ぶ、セミナー(7月~8月)。
・ 専門家が、一社ずつ、現地に出向いて伴走してくれる支援(8月~12月)。
→ これも、お金ではなく、「値上げの知恵」と「伴走」の支援です。

どうでしょう。
「補助金=モノを買うお金」という思いこみが、
少し、ほどけたのではないでしょうか。
例えば一社ずつ、現地に出向いて値上げの仕方を伴走してくれる支援、
すごいと思いませんか?
知らないと、損。だから、伝えたい
こういう支援は、正直なところ、あまり知られていません。
立派なチラシや、テレビCMが、流れるわけでもない。
だから、知っている人だけが、こっそり、上手に使っているのが現実です。

それが、私には、どうにも、もったいなくて、しかたがないです。
知らないというだけで、使えるはずの支援を、
みすみす逃している社長さんが、たくさんおられます。

お金の補助も、知恵のセミナーも、専門家の伴走も。
ぜんぶ、無料で使えます。
使わない手は、ありません。
重要!!
ちなみに私も、事務所DX化に
専門の方に、無料でコンサルしていただきました。
おそらくこれを自腹でおこないますと、
5万円から10万円はかかっていたと思います。
本当にラッキーでした!!

国や県の支援は、お金を配るだけのものでは、ありません。
学ぶ機会。専門家の伴走。新しい出会いの場。
そういう、目に見えにくい支援こそ、じつは会社を、大きく変えていきます。
あまり知られていないけれど、こんな支援が、ちゃんとあるよ。
それを、ひとりでも多くの社長さんに、知ってほしい。
ただ、それだけの気持ちで、今日は、書きました。


