

小さな頃、買い物はまちのお店でした。
電気屋さん、おもちゃ屋さん、本屋さん。楽しい記憶ばかりです。
いまは、そのほとんどが全国チェーン店です。
私は、まちの小売店の助けになりたいと、いつも思っています。
ですから小売店さんが、実際に業務改善助成金に採択された使い方を、
5つの型に整理しました。お役に立てますと、幸いです。
まず、3つだけ確かめてください

| ① お店の規模 | 小売業なら、資本金5,000万円以下、または働く人50人以下 |
| ② いまの時給 | お店でいちばん低い時給が、新しい最低賃金より低いこと(広島は1,085円以上1,141円未満) |
| ③ 上げ幅 | その時給を、50円・70円・90円のいずれかで引き上げられること |
3つとも当てはまれば、設備代の5分の4が出ます(時給1,050円以上なら4分の3)。
上限は最大600万円です。

使える場面は、5つの型に分かれます

型1 レジ締め ―― 数える時間をなくす
自動釣銭機やPOSレジの型です。
長崎県の生鮮食品店(14人)は、売上集計の時間が半分になり、
13人の賃金を50円から120円上げました。
広島市のお店では、POSレジで売上精算の時間が短くなっています。

型2 発注・棚卸 ―― 注文と在庫の手間をなくす
陶磁器のお店は、POSレジで販売と在庫を同時に管理でき、
毎日の棚のチェックが月1回になりました。
静岡県の生鮮食料品店は、発注ミスがなくなり、
値引きと廃棄のロスが半分に減りました。

型3 裏の加工 ―― 店の奥の手仕事を機械に
滋賀県の金物店(9人)は、鍵製造機で合鍵づくりが7割短くなり、
ベテランは店頭の接客に戻りました。
広島県世羅町のお店では、金属探知機で、鳥獣肉から銃弾の破片を取り除く作業が、
5キロあたり20分短くなりました。
秋田県横手市のお店には、ロボット掃除機と野菜スライサーで
41万4千円の助成金を受け取られています。。

型4 運ぶ ―― 重い物と往復をなくす
北海道の通信販売のお店(12人)は、20〜30キロの袋を1日に50〜100袋運んでいました。
バキュームクレーンを入れて、作業が1日2時間減りました。

型5 受注・ネット ―― 電話とファクスをやめる
福山市の精肉店は、オンラインショップ専用のホームページで、
営業時間外にも注文を受けられるようになりました。
(注)ホームページは、受注と決済の両方ができるものが対象で、
広告だけのものは出ません。
反対に、これには出ません

売場の内装工事、レイアウト変更、エアコン、LED交換、チラシ代などは対象外です。
普通の自動車と汎用パソコンも出ません。
出るのは、作業そのものを減らす道具のお金だけです。
順番を間違えると、1円も出ません

- ① 9月1日以降に申請する … 6か月分の賃金台帳と、原則2社以上の見積書
- ② 交付決定を待って発注する … 前に頼むと、1円も出ません
- ③ 賃上げは申請を出したあと … 発効日の前日まで(広島は10月10日)
- ④ 納品・支払い・実績報告 … 完了は令和9年1月31日まで
まとめ
- 締切 = 9月1日から。広島県は10月10日まで
- 5つの型 = レジ締め/発注・棚卸/裏の加工/運ぶ/受注・ネット
- 今日の一歩 = いちばん時間を食う作業を1つ、何分かかるか測る
まちのお店が一軒消えると、まちの記憶も一つ消えます。
売場に人を戻すための道具に、どうか国のお金を使っていただけますと幸いです。


