





社員の方のAIに、お客様の名前が入っていませんか
突然ですが、社員の方がご自分のスマホのAIで、
仕事の文章を作っていらっしゃいませんか。
打ち合わせのメモを貼れば、
10分かかる要約が1分で返ってきます。
とても便利なので、
社長様がご存じないうちに広がっていることがあります。
気をつけたいのは、そのAIが会社の契約ではなく、
社員の方個人の契約だという点です。
無料版や個人向けのプランでは、設定によって、
入れた文章がAIの改良に使われることがあります。
お客様のお名前や金額が、
会社の管理の外に出てしまうおそれがあります。
私は、JJK応援道で社長様を応援しています
私は、広島県三次市の行政書士、高杉将寿です。
JJK応援道。情熱(J)・情報(J)・金融(K)の3つで、頑張る社長様を支える応援団長です。
- 情熱(J) 誠心誠意、社長様に寄り添います
- 情報(J) 制度や最新技術の動きを、いち早くお届けします
- 金融(K) 補助金や資金繰りで、会社を支えます
経営者の皆さんに役立つ情報を、毎日配信しています。

税理士会が、AIの使い方に線を引いた







日本税理士会連合会は、令和8年9月30日、
税理士事務所のための、
「AI・クラウド活用ガイドライン」(Ver1.0)を公表しました。
税理士さんは、決算書や給与など、
会社のいちばん深い数字を預かる仕事です。
その業界が、AIの使い方を初めてまとめました。
中身は「使うな」ではありません。
安全に使うための鉄則が、3つ書かれています。
- 企業向けのプランを契約する。
無料版や個人版は、データの扱いを約束する契約が結べないため使わない - DPA(データ処理契約)を結び、
入れた情報をAIの学習に使わせない設定にする - 事務所のルールを作り、職員に教える
お客様の情報が入る仕事は、企業向けのプランだけ。
法令や公開されたニュースの要約なら、無料版でもかまわない、
という整理です。
月々の費用が増える、おひとりで営む事務所のお悩みも報じられています。
一方で、「どこまで使ってよいかが、はっきりした」と、
歓迎する税理士の先生方も多いようです。
禁止する前に、まず学ぶ



私は、毎日学ぶことを仕事の条件にしています。
特にAIは、どん欲に触ります。
触ってみると分かりますが、
無料版と企業向けのプランの違いは、賢さだけではありません。
入れた情報を、どう扱うかの違いです。
使い方が分からないまま「AIは禁止」とすると、
社員の方は、隠れてご自分のスマホで使い続けてしまいがちです。
山田さんの1分が、会社全体の課題になる




入社2年目の山田さんが、取引先の佐藤様との打ち合わせメモを、
ご自分のスマホの無料AIで要約したとします。
悪気はありません。仕事を早く終えたかっただけです。
税理士会の3つの鉄則に当てはめると、次のようになります。
- 会社の契約ではない、個人のAIだった
- 学習に使わせない設定を、だれも確かめていなかった
- 何を入れてよいか、会社のルールがなかった
3つとも、山田さんお一人の責任ではなく、会社の仕組みの課題です。
個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号)第24条は、
会社に、従業員への「必要かつ適切な監督」を求めています。
AIの使い方も、会社として決めておきたいところです。
このガイドラインは税理士事務所向けのものですが、
お客様の情報をお預かりする会社であれば、
自社のルールづくりのよい手本になります。
今週からできる、3つのこと




- 社員の方に、仕事でどのAIを使っているかを尋ねる。責めないことを、先にお伝えします
- お客様の情報が入る仕事は、会社で契約した企業向けのプランに限る
- 紙1枚のルールを作る。
入れてよいもの(公開情報・法令・文章の言い回し)と、
入れないもの(お客様のお名前・金額・住所・決算書)を分けて書く
御社の決算書をお預けしている顧問の税理士の先生も、
このガイドラインに沿って準備を進めておられるはずです。
お打ち合わせの折に、AIを使うときにどう情報を守っておられるか、
うかがってみてはいかがでしょうか。
税理士先生の事務所のやり方は、御社のルールづくりの
ご参考になると思います。

